香川県三豊市では、地域の企業が合同で福利厚生を行うという試みが行われた。参加する企業の社員たちは、市内の10の飲食店で、地元食材を使ったヘルシーランチをお得に食べられる。専用のアプリを使い、市が発行するデジタル通貨で支払えば、ポイントがもらえる仕組みだ。三豊市が手動する企業合同の福利厚生のひとつが、健康社員食堂。市が地域の飲食店と、福利厚生を充実させたい企業を結びつける。社員の健康維持を後押しする仕組みもある。この事業に参加した冷凍食品メーカーでは、健康器具を社内に設置するなど、社員の健康意識を高めようとしてきた。市が行った福利厚生事業では、社員たちの脂肪の増減などを参加企業で競い合い、上位企業には、スポーツ用品などが贈られる。市は、民間の宿泊施設を活用し、参加企業の従業員なら、最大半額で利用できるようにしている。市は、対象となっている25棟の宿泊施設の空き状況を企業と共有するシステムを構築した。市は、地元企業の福利厚生の充実から、ゆくゆくは、地域活性化につなげたいとしている。三豊市の取り組みは、実証事業のため、一旦、先月で終了しているが、今後については、検討を続けていくという。地域全体で、健康に働ける環境をつくることが地元企業の魅力アップにもつながればとしていた。