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「熊谷(埼玉)」 のテレビ露出情報

この日ブラックウッドが訪れたのは高校ラグビーの強豪校である。部活の調査を行うというので同行させてもらうことになった。ブラックウッドの調査の基本は観察で練習やプレーだけでなく、全てに細かく目を向ける。到着早々注目したのは白線を引く部員である。「なぜ生徒自らが白線を引くのか?」が疑問となっていた。続いて体育館へ向かうと部員を見習ってブラックウッドも靴を脱ぎ揃え、そこでは1年生部員の練習が行われていた。ここでは「コーチはやさしい言い方をする」が疑問となった。練習内容より話し方や作法にこそブラックウッドの驚きがあるという。グラウンドで練習試合が始まり「なぜ声かけをし続けるのか?」が疑問となっていた。さらに移動して隣のグラウンドへ行くと野球部が練習をしていた。野球部の練習にはまた別の驚きがあり「グラウンドにお辞儀するのが不思議」とのこと。ブラックウッドの専門とする教育社会学は社会と教育の関係を分析する学問である。部活にこそ日本の教育の独自性が詰まっていると感じ、25年前から調査を始めた。ラグビー部では練習試合が終わりを迎え「自分でどうにかしないと成長しない」と言われていたのが疑問となっていた。ブラックウッドの調査はグラウンデッド・セオリー・アプローチという手法をとっている。現場では先入観を持たず、現象やその疑問だけを記録していく。分析はデータが十分に集まってから初めて行う。先入観に流されず実際の現場を見ていくからわかることがあるという。
1980年代、世界をメイド・イン・ジャパンが石鹸した。なぜ日本経済は強いのか、世界中で行われた日本研究の社会学の分野ではその背景にはるのは「受験制度」だと分析された。1993年にブラックウッドは高校の英語教師として来日し、部活に励む生徒たちと初めて接した時思いも寄らない驚きがあったという。高校生の多くは受験勉強をおろそかにしてでも部活に打ち込んでいるように感じたという。この気付きがブラックウッドを社会学者の道に進ませた。2009年から3年かけて運動部・文化部問わず、全国3,753人にアンケート調査を実施。するとブラックウッドにとって意外な答えが上位に並んだ。これをもとにブラックウッドは論文を発表し「部活が進路や自己認識 価値観と強く関係がある」と結論した。そして受験よりも部活のほうが日本の教育の根幹だと考えるようになった。だが1つ大きな疑問「なんで一生懸命がんばるのか?」も残っていた。Cognitive Distanceは自分の信念と現実の行動との矛盾による不快感でもし3年間試合に出られずに過ごしたらその心には不協和が生まれないのだろうか。その調査の対象として注目したのが女子マネージャーである。運動部の多くでは女子マネージャーが部員をサポートしている。彼女たちは常にサポート役で試合に出ることはない。あらゆる雑用を任され、とてつもない仕事量をこなしながら部員とともに過ごしている。研究において未成年を調査対象にするのは心理面のケアやプライバシーの保護など多くの問題が伴う。そこで深いインタビューをする場合はOB・OGなど成人した元部員を調査対象にするという。卒業から時間が経ち、自分の経験を客観視できることもありこうした形で話を聞くことは非常に有効だという。元サッカー部マネージャーの女性に話を聞くと「マネージャーがいないと部活が成り立たない」ということがわかった。元野球部マネージャーの女性に話を聞くと「やることがないとつらい」「忙しいほうが意義を感じられる」「やり直せるならまたやりたい」「全部が報われた」とのことだった。ブラックウッドが指摘するのは社会心理学の主観的幸福という考え方で自分が幸せだと認識できれば認知的不協和の解消につながるという。マネージャーが一番得られたと思ったのは思い出で「青春っぽい」とのことだった。実は「青春」という言葉は15年前に論文を書いたときにも気になっていたキーワードで論文には「夢 努力 青春にひかれた」と記されていた。
現在、日本の大学で教授職にあるブラックウッド。週2回、日本社会についての講義を行い生徒は欧米・アジア・中南米からの留学生である。授業の終わりに青春とは何か、彼らに聞いてみた。「高校生はこうすべき」という概念とはその時あることを思い出した。それは1998年に行われた高校野球の青森県予選で深浦高校が0対122で敗北した試合である。当時、多くのメディアが青春の象徴として取りあげていた。ブラックウッドが奇妙に感じたこの騒ぎ、同じ頃たまたま1冊の本を読んでいた。それはイギリスの日本文学研究者によって書かれたものである。源義経や西郷隆盛など敗北しても日本人に愛される英雄たちを論じた作品である。そこでの疑問は「勝ちようがないのにがんばる」とのこと。負ける時に美しさを見出すという日本人の象徴が高校の協議会の多くがトーナメント制の大会であることだとブラックウッドは指摘する。これからどう変わっていくのか、何が残っていくのか、ブラックウッドはこの先再び大規模な調査を計画している。

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年8月5日放送 18:10 - 19:00 NHK総合
首都圏ネットワーク(オープニング)
群馬県伊勢崎市では国内観測史上最高となる41.8℃を観測した。国内の過去最高気温はきのうまでは兵庫・丹波の41.2℃だったがきょうは関東の3か所でそれ以上の暑さになった。東京・八王子では初めて40℃を超えて40.3℃を観測した。宇都宮の動物園では熊が好物の「ハチミツ」を混ぜた氷を食べており、モルモットの下には保冷剤が敷かれていた。きょう関東では千葉と神奈川を[…続きを読む]

2025年8月5日放送 13:05 - 13:55 NHK総合
列島ニュース首都圏局 昼のニュース
気象庁によると午前11時半までの最高気温は群馬・桐生市で39.8度などとすでに午前中から各地で危険な暑さとなっている。午後はさらに気温があがり、日中の最高気温は前橋で41度予想。埼玉・熊谷市で40℃と命に関わる危険な暑さが予想されている他、さいたま市、秩父などで39℃などと予想。熱中症の危険性が極めて高くなるとして熱中症警戒アラートが発表されている。熱中症に[…続きを読む]

2025年8月5日放送 12:15 - 12:20 NHK総合
ニュース(関東)(ニュース)
きょう午前11時半までの最高気温は群馬・桐生市で39.8度など。午後はさらに気温があがり、日中の最高気温は前橋で41度予想。東京23区、茨城、栃木など複数地域に熱中症警戒アラートが発表中。また関東は今夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定となり、局地的に激しい雨のおそれがあるため落雷などに注意が必要。

2025年8月5日放送 12:00 - 12:15 NHK総合
ニュース(ニュース)
午後はさらに気温が上がり、日中の最高気温は前橋で41度と予想されており、経験したことない暑さになる恐れ。さいたま、秩父などで39度、宇都宮や静岡市で38度と猛烈な暑さ。熱中症警戒アラートは今シーズン最も多い、44都府県に発表。熱中症対策の徹底を。暑さと水不足で品質への影響を懸念しているのが米農家。早場米の収穫が始まったが、一部のコメの粒が白く濁るなどの被害が[…続きを読む]

2025年8月5日放送 10:25 - 13:55 TBS
ひるおび(ニュース)
東京はきょう37℃予想。先程36.6℃まで上がり、今年最も暑くなっている。きのうの最高気温は石川県・小松で40℃を超えた。そのほか観測史上最も高い気温が富山県や石川県で観測された。今年はすでに40℃を超えた回数が10回になった。これまでで最も多かったのは2018年の17回。この暑さと水不足のの影響で石川県・金沢市を流れる犀川の河川敷の芝生が茶色く変色している[…続きを読む]

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