観光地の宿泊料金はこの1年でのきなみ上昇している。この1年で宿泊料金が平均して2割以上高騰した神奈川・箱根町。5万円台を中心に22の部屋がある旅館はこの春、外国人の宿泊客は全体の8割に達したという。旅館では人件費や食材費などの高騰を受けこの1年で1万円ほど値上げしたが高い部屋から予約が入っていくという。松坂屋本店女将・牧野文江さんは、ここまで満室が毎日続くような状況になるとは考えていなかったと話していた。さらに1泊40万円ほどの部屋に外国人観光客からの予約が次々と入るという旅館も。金乃竹 仙石原支配人・北村絵里さんは、インバウンドの客は連泊される傾向がある、好評頂いていますと話していた。1年ほど前は2割ほどだった稼働率が今は7割にまで上がっている。宿泊需要をもとに最適な市場価格を分析している会社では円安にも支えられた外国人観光客の旺盛なニーズが宿泊費の上昇を後押ししていると見ている。メトロエンジン営業部長・宇田川和久さんは、今後しばらく宿泊施設の価格は上がってくる傾向になるかと思う、等と話していた。