うつや難聴を治療することが認知症の発症リスクを最も簡単に下げる方法の一つになり得るという論文がオーストラリア、中国、インドなどからなる西太平洋地域での調査研究からまとめられた。この地域は2050年までに世界の認知症患者の半数を占めると予測されている。西太平洋地域における認知症発症のリスク因子に焦点を絞った研究論文がはじめてまとめられた。この地域は世界人口の2割以上を占めている。認知症の発症は遺伝的な問題も関係している。糖尿病、高血圧、喫煙など、重要な危険因子が西太平洋地域で多く存在することが研究でわかっている。うつを治療することで脳に良い行動を取り込む力につながるという。