公明党・山口代表が退任し石井啓一幹事長の代表就任が決まった。15年ぶりの代表交代、その狙いについて政治部島本記者の報告。石井新代表は「“大衆とともに”の立党精神をさらに深く胸に刻み、国民の期待に応えるため、粉骨砕身働いていく所存」と述べた。公明党大会で新しい代表に就任した石井幹事長は国会議員ら約200人を前に「日本政治の喫緊の課題は、自民党派閥の政治資金問題で失墜した国民の信頼を取り戻すことだ」と訴えた。公明党の代表交代は15年ぶりとなるが、党として重視する来年の都議会議員選挙や参議院選挙などを見据え、一時は安定感のある山口前代表を続投させる案もあった。それでも交代に至った背景には、自民党や立憲民主党がトップを代えて刷新感を出す中、公明党が埋没してしまうことへの危機感があった。28日の党大会では、幹事長に西田選対委員長の起用が決まったほか、政調会長に衆院当選4回の岡本元財務副大臣など執行部の骨格も大きく変わり世代交代が進んだ。政治不信が広がる中、自民党との連立政権でいかに政治改革の議論をリードしていくのか公明党にも国民の監視の目が向けられている。