先月、長野県で住宅の見学会が開かれた。冷暖房の使用を最小限に抑えながら夏涼しく、冬暖かいのが特徴。自然の力を最大限活用するドイツ発祥の省エネ基準を満たしている。太陽の高度を重視し、屋根の軒を調整して高度の低い冬には太陽光を室内に取り込み、高度の高い夏には直射日光を遮るように設定した。窓は外気温の影響を低減するため、ガラスと空気の層を重ねている。壁や屋根にも高い断熱性能がある。6畳用のエアコン1台程度のエネルギー消費量でのべ80畳ほどの家全体を暖かくできる。建設コストは一般的な住宅より10~15%高いが、日本でも徐々に広がっている。建築家・森みわさんは「家がちゃんと整っていれば快適性と省エネは両立する。家づくりを変えていかないといけない」と話した。
