東京都練馬区在住の岡村伸子さんは運転免許の返納を考え始めている。全国で免許を返納する人は年々減り、5年前と比べて20万人以上も減少。岡村さんが返納する前にしたいドライブは亡き夫との思い出の地「軽井沢」。27歳の時に仕事でイタリア人のロベルトさんに出会い、車好きという共通の趣味もあり、すぐに打ち解けた2人は結婚。岡村さんが38歳の時に息子・アレッサンドロ望未さんを出産した。東京から約2時間で最初のスポットの佐久平ハイウェイオアシス「パラダ」に到着。冬はスキー、夏はアスレチックやBBQが楽しめる。自然が大好きだったロベルトさん。息子さんが生まれてからは景色を家族一緒に見に来たそう。岡村さんがロベルトさんと交際していた1988年頃、日本人の国際結婚の割合は約2%。外国人との結婚に抵抗を持つ人も多く、岡村さんも家族の理解を得られなかったという。「大事な娘を外国人に」って言った時にロベルトさんは「人間に国境はない」と言ったそう。最終的に父は結婚を承諾してくれたが、その年に父が急死してしまい結婚式って形は取れなかったという。続いて訪れたのが旧軽井沢銀座通り。旧軽井沢銀座通りにある浅野屋に通っていた30年前、岡村さんは旦那さんとの食生活の違いに悩んだ。イタリア料理が一番ってイタリア人がほとんどで歯が痛くなるパンをよく食べるという。旦那さんとは浅野屋のバゲットが好きで練馬区からやって来ていた。最後の目的地に向かう途中で岡村さんに運転を交代。遠出の運転は久しぶり。亡き夫とのドライブした道が様々な思い出を蘇らせる。ロベルトさんが亡くなったのは2011年。心臓麻痺で突然の出来事だった。体調が優れなくなってから数日も経たずに帰らぬ人に。夫の突然死、生活への不安。追い詰められる日々の中でどう前に進めばいいか分からなくなった岡村さん。息子のある一言に救われた。