政府が備蓄米21万トンを放出するというニュースについて、山本未果は生産量が足りていないというわけではない。JAなどの集荷業者が農家から買い集めた米の量は前年から20.6万トン下回っていて、今回は同じ量の備蓄米を放出して集荷業者に引き渡すことで、その穴埋めをする形だと話した。3月初めに入札を広告し、1週間後に入札が実施される。入札の参加条件のひとつが年間で5000トン以上の玄米を仕入れていることで、該当する集荷業者は令和5年産米の取り扱いでは全国で63あるという。3月半ばには落札した集荷業者に引き渡しが始まる。その後、備蓄米は主に卸売業者に売り渡され、それぞれが取引するスーパーなどの小売業者に販売することになる。江藤農林水産大臣は来月下旬以降、スーパーにある米の在庫が切り替わり次第、消費者の手元に順次届くという見方を示している。専門家は備蓄米が流通業者のもとに渡ると現物が手に入ることで安心感が広がる。そういった面からも価格は下落する方向にいくとしている。その上で中長期的には需給に応じて価格が変動していくという見方を示した。