昨日午後5時、小泉進次郎農林水産大臣が農水省で訓示を行った。全国のスーパーで販売された今月5日~11日のコメの平均価格は5kgあたり4268円(前年同時期比2倍以上)、過去最高を更新。備蓄米の放出効果も出ていない。おととい夜、小泉農水相は「任命時に石破総理大臣からが随意契約を活用した備蓄米の売り渡しを検討するよう指示があった。来週に予定されていた入札を中止し随意契約の売り渡し条件など具体的な対応策を早急に整理するよう事務方に指示を出した」と会見。これまでの備蓄米放出は最高値を提示した集荷業者が落札する競争入札だった。3回目の入札では政府の買い上げ価格より9000円以上高く値段が下がらなかった。随意契約では政府が予定価格を定めて業者を選定するため競争入札より安く流通できるとみられている。ただし、業者の選定について公平性の問題が指摘されている。きのう夕方、小泉農水相が日本テレビ「news every.」に出演、「今までの入札方法だと店頭価格が上がるに決まっている。今までの発想は備蓄米は国の財産だから少しでも高く売らなきゃいけないというものだった。全農だけでなくスーパー、小売業者、ネット販売も対象となるかもしれない。備蓄米を精米する能力がある事業者を考慮する」と語った。これまでの備蓄米入札では入札対象は集荷業者で3回目の入札に参加したのは6事業者のみ、その9割以上はJA全農だった。石破総理大臣は「コメは3000円台でなければならない」と述べている。小泉農水相は「3999円で達成とはならない。コメの価格破壊を起こす。」と発言。数日か遠くないうちに随意契約の制度設計を発表したいとしている。