山形県の地方銀行で異例中の異例ともいえる事態が起きている。1つ目は公的資金の返済が困難になっている。2つ目は銀行が国の管理下に置かれることが決まった。きらやか銀行は東日本大震災や新型コロナの影響を受けた地元の中小企業を支えるため、3回公的資金の投入を受けている。これが480億円。4月26日、黒字予想から244億円の過去最大の赤字になると発表。6月20日、国の実質的管理下になる。なぜこうなったのか、一番の要因は取引先企業の倒産に備える費用を大幅に増加したため。業績が回復しないと国の管理下が長期化する。