きょうはNHK北九州局・大倉美智子記者が伝える。イラストレーターとして国内外で活躍する黒田征太郎さんは、命や平和の尊さを訴える作品を多く描いてきた。黒田さんは現在、北九州市で大規模な個展を開いている。大阪・道頓堀の出身で若い頃に独学で絵を描き始め、デザイン会社を設立しグラフィックの第一線で数多くのポスター広告や本の挿絵などを手がけてきた。ニューヨークなど海外で活躍したあと2009年から北九州市門司区に拠点を移して創作活動を続けている。黒田さんは作品に込める思いを街の人たちと共有しようと、作業場を開かれた場所にしたいと考え、5年前に改装。2階はライブなどを開けるイベントスペースにした。この日は音楽に合わせて絵を描く「ライブペインティング」というイベントが行われていた。演奏していたのは著名なギタリスト・内田勘太郎さん。黒田さんは「戦争なんかしてる暇ないぞと言うてまっせ」、内田さんは「楽しく遊んでいるっていうのが実情ですね」とコメント。船乗り時代によく通ったという関門海峡の風景が忘れられず70歳のときにニューヨークから移住を決めたという。「絵はみんなのものだ」と語る黒田さんの絵は街中に広がっていた。店主・田代美奈子さんは「先生の独自な絵ですばらしいところがありまして、そんなのに囲まれている自分がすごく幸せ」とコメント。先月末、黒田さんがその店を訪れ、厨房の壁に絵を描いた。門司港で黒田さんはきょうも絵を描き続ける。北九州市戸畑区の北九州市立美術館で「黒田征太郎 絵でできること」が11月9日まで開催されている。
