石破首相は今朝、赤澤経済再生相と会談し、アメリカとの交渉担当に正式に指名した。その上で「国難ともいえる事態に日米双方の利益になる幅広い協力のあり方を模索すべく、林官房長官をはじめとする関係大臣と密に連携し、アメリカ側と鋭意協議を行ってほしい」と指示した。この後、政府は全閣僚による総合対策本部の2回目の会合を開いた。そして赤澤大臣と林官房長官をトップとする対策チームを今日発足させたと説明し、政府が一丸となって対応していく考えを強調した。赤澤大臣は来週にも渡米してベッセント財務長官と会談する方向で調整していて、交渉戦略について「最上位にあり唯一絶対に大事なのは我が国の国益だ」と述べた。その一方で「相手方の提案を頭ごなしにシャットアウトはできない」などとも話した。また加藤財務相も今月下旬にベッセント財務長官との間で協議の場を設ける意向を示した。ベッセント財務長官は関税措置の交渉の1つとして為替分野の協議を求める考えを示している。