靴についての特集。この春、大阪で行われたジェンダーレスをテーマにしたファッションショーでモデルが履いている靴は、性別に関係なくおしゃれを楽しみたいという思いに応えて作られたものである。一般的なものより大きなサイズで作られていて、最大で28センチのものもある。2年前に戸籍を女性に変更したトランスジェンダーで、尼崎市で性的マイノリティーの人たちを支援する団体の理事長を務めているみのりさんは、今まで自分に合う靴に出会えなかったという。こうした思いに応えようと、オーダーメイドで靴の中敷きを製造販売している会社が立ち上がり、企画運営を担当する福原千江見さんは性別を問わずに履ける靴を製造する取り組みを去年から本格的に始めた。製造販売会社・三浦英旭さんは「靴にかかる耐荷重・強度に対して我々の技術で出来るかどうか自信がなかった」などと話した。そこで耐荷重を80キロから110キロにし、強度を上げたうえで重くならないように工夫した。先月行われた試着会の様子を紹介し、靴に悩みを抱える人たちなどが集まった。福原さんは「男女関係なくみんながおしゃれを楽しめる靴を作っていきたい」などと話した。