ここからはMLBアナリスト・古内義明さんに解説いただく。日本時間きのう午前5時すぎに大谷選手はSNSに「決断に時間がかかってしまい申し訳ありません」「いい時も悪い時も支えてくれたエンゼルスファンのサポートと応援は僕にってかけがえのないものでした」などと綴った。古内さんは「”apologize”なんて謝罪の単語はあまり使わないですよね。高校時代の大谷少年に初めて出会ってからビジョンが明確なんですよね。そのために自分は何をすべきかという発想の元30歳までやってきた。それが10年総額1,015億円に繋がっている。ちゃんと自分がいまどの目標に向かってやっているのか現在地を確かめ、地にしっかり足をつけて向かっていく姿勢が高校時代からあった。大谷選手は3回ドジャースに入るチャンスがあったが、今回ついに結実したという思いをきのう感じた」などとコメントした。
ロサンゼルス・サンタモニカにあるドジャース公式ショップ前から中継。取材をしていると周辺の人から「日本の方ですか?翔平ウェルカム」と声をかけられるという。ショップの一番人気は自分の名前や好きな番号を入れるユニフォーム。きのうから「17」や「大谷」のオーダーが殺到しているという。大谷選手の入団会見はまだ行われていないため何番になるかは不明だが、「17」になる可能性が高いという。開幕戦のチケットはすでに争奪戦となっており、シーズン開始の3月28日~シーズン終了までドジャースのホームゲームは購入できない状態となっている。「Sold Out」と書かれている訳では無いが「おそら完売だと思う」とのこと。公式転売のリセールサイトでは、開幕戦の一番安い席でも400ドル(約6万円)になっているという。本来は30ドルほどで購入できるもの。
古内さんは大谷選手のドジャース入りを今年の1月ごろからすでに予想していた。根拠の1つ目はドジャースが常勝軍団で今シーズンはナ・リーグ西地区1位の100勝、11年連続ポストシーズンに進出していること。2つ目が昨シーズンオフに主力選手と複数年契約を結んでいないこと。古内さんは「2001年のイチローさんから始まり松井さんなど、ずっと僕は外したことがないんです。でも今回が一番難しかった。取材の中で”オール・ドジャース”という言葉が上がってきた。メジャーリーグの場合はベースボール部門とビジネス部門の2つがあるんです。当然ベースボール部門は野球を強くするんですが、1995年に野茂英雄さんが活躍してからヤンキースに松井秀喜選手、マリナーズにイチロー選手と結局2人のスーパースターがいて、ドジャースはそれ以降大スターがいなかった。ベースボール部門とビジネス部門にどうしても日本人待望論があった。マーケティングの面からも大谷選手を獲って、より売上・観客動員数を上げるというのがあったので、ドジャースは本気だったと思う。ドジャースは11年連続地区優勝はしているが、世界一は2020年以来1回もない。ワールドシリーズに進むと勝率が3割もなくて、勝負弱いと言われたドジャースにとって大谷選手の加入は世界一のための切り札なんです。そういう意味でも大谷選手の二刀流は本人的にはまだ未完成なので、完成させていって世界一に貢献したい。その両者の思いが今回一致したということ」などと話した。複数のアメリカメディアは、今回の契約で大谷は選手自らが契約を破棄できる権利「オプトアウト」をつけなかった。これは10年間ドジャースに所属する=骨を埋める覚悟があるということ。また、大谷選手は10年契約で総額1,015億円=1年101.5億円となるが、大半が契約終了後に複数年にわたって支払われる契約となっているという。スポーツ専門局「ESPN」の記者は「資金の繰り延ばしによりぜいたく税の負担が軽減されドジャースがより良いチームを作ることができる」と話す。「ぜいたく税」とは戦力の均衡化を目的としたもので、2003年にMLBが導入した制度。毎年全チームに対し、全選手の年俸総額の上限を設定し、超過した場合は段階的にペナルティーを科すというもの。なお、ドジャースは2年連続超過中。増田さんは「チームのこともしっかり考えて、自分も一緒に強くなっていきたいという思いがお金の支払にまで反映している」、田中さんは「世界一を狙うためにドジャースに入ったと思うんです。オプトアウトはまさにドジャースにこれから10年間以上コミットするということだし、自分がコミットしたドジャースに対しては支払い方法を20年にすることでお金を残す、それによって世界一のためのチーム・ドジャースにしてもらうためにこういう支払い方にしていると思うので、そういう宣言を明快にしてほしい」などとコメントした。
ロサンゼルス・サンタモニカにあるドジャース公式ショップ前から中継。取材をしていると周辺の人から「日本の方ですか?翔平ウェルカム」と声をかけられるという。ショップの一番人気は自分の名前や好きな番号を入れるユニフォーム。きのうから「17」や「大谷」のオーダーが殺到しているという。大谷選手の入団会見はまだ行われていないため何番になるかは不明だが、「17」になる可能性が高いという。開幕戦のチケットはすでに争奪戦となっており、シーズン開始の3月28日~シーズン終了までドジャースのホームゲームは購入できない状態となっている。「Sold Out」と書かれている訳では無いが「おそら完売だと思う」とのこと。公式転売のリセールサイトでは、開幕戦の一番安い席でも400ドル(約6万円)になっているという。本来は30ドルほどで購入できるもの。
古内さんは大谷選手のドジャース入りを今年の1月ごろからすでに予想していた。根拠の1つ目はドジャースが常勝軍団で今シーズンはナ・リーグ西地区1位の100勝、11年連続ポストシーズンに進出していること。2つ目が昨シーズンオフに主力選手と複数年契約を結んでいないこと。古内さんは「2001年のイチローさんから始まり松井さんなど、ずっと僕は外したことがないんです。でも今回が一番難しかった。取材の中で”オール・ドジャース”という言葉が上がってきた。メジャーリーグの場合はベースボール部門とビジネス部門の2つがあるんです。当然ベースボール部門は野球を強くするんですが、1995年に野茂英雄さんが活躍してからヤンキースに松井秀喜選手、マリナーズにイチロー選手と結局2人のスーパースターがいて、ドジャースはそれ以降大スターがいなかった。ベースボール部門とビジネス部門にどうしても日本人待望論があった。マーケティングの面からも大谷選手を獲って、より売上・観客動員数を上げるというのがあったので、ドジャースは本気だったと思う。ドジャースは11年連続地区優勝はしているが、世界一は2020年以来1回もない。ワールドシリーズに進むと勝率が3割もなくて、勝負弱いと言われたドジャースにとって大谷選手の加入は世界一のための切り札なんです。そういう意味でも大谷選手の二刀流は本人的にはまだ未完成なので、完成させていって世界一に貢献したい。その両者の思いが今回一致したということ」などと話した。複数のアメリカメディアは、今回の契約で大谷は選手自らが契約を破棄できる権利「オプトアウト」をつけなかった。これは10年間ドジャースに所属する=骨を埋める覚悟があるということ。また、大谷選手は10年契約で総額1,015億円=1年101.5億円となるが、大半が契約終了後に複数年にわたって支払われる契約となっているという。スポーツ専門局「ESPN」の記者は「資金の繰り延ばしによりぜいたく税の負担が軽減されドジャースがより良いチームを作ることができる」と話す。「ぜいたく税」とは戦力の均衡化を目的としたもので、2003年にMLBが導入した制度。毎年全チームに対し、全選手の年俸総額の上限を設定し、超過した場合は段階的にペナルティーを科すというもの。なお、ドジャースは2年連続超過中。増田さんは「チームのこともしっかり考えて、自分も一緒に強くなっていきたいという思いがお金の支払にまで反映している」、田中さんは「世界一を狙うためにドジャースに入ったと思うんです。オプトアウトはまさにドジャースにこれから10年間以上コミットするということだし、自分がコミットしたドジャースに対しては支払い方法を20年にすることでお金を残す、それによって世界一のためのチーム・ドジャースにしてもらうためにこういう支払い方にしていると思うので、そういう宣言を明快にしてほしい」などとコメントした。
URL: http://espn.go.com/