壁谷さんはきょうの日経平均予想レンジを38,000円~38,500円とし、「米国市場のほうがちょっと弱く返ってきているので、日本市場もやや弱含みかなと思うが、ただ問題はこのあと出てくるエヌビディアの決算次第かなと思うので、上下に振れるかもしれないという予想を立てている。日本ではあすから3連休なので引けにかけては様子見が広がりやすい可能性もある」と話した。また、注目ポイントには「アメリカ・グロース株と日本・バリュー株に妙味」と挙げ、「日経平均株価は37,000円台をあっという間に通過し、足元では38,000円台で推移している。資本効率改善に向けた取り組みなどが評価されて日本株の割安是正が進んでいることが背景にあると考えられる。株価が34年ぶりの高値をつける中、PBRのようなバリエーションもさぞかし上昇してきているかと思いきや、実際は過去50年のレンジ内の推移にとどまっている。最近の株価上昇により、1倍を超える銘柄が増えてきて足元で1倍割れの比率が4割くらいのところまで低下している。とはいえまだ4割の銘柄の株価は1株あたりの純資産を割り込んでいるので、改善の余地は大きいと言える。資本効率の改善に向けた取引所の改革はまだ始まったばかりということで、今後さらに前進していく中、市場での評価も高まっていくと予想される。日米のそれぞれのグロース株指数の値をバリュー株指数の値で割ったグラフを見てみると、アメリカの方は大手ハイテクを軸にグロース株が買われているのが確認でき、このあとも続くのではないかとみているが、一方で日本の方はグロース下部のほうがアメリカに連れ高するように上っているが、それ以上にバリュー株が上昇するような傾向が見て取れる。背景には日本の構造的な変化を再評価する流れがあると思うが、企業の資本効率改善の努力が続く限りはバリュー株物色のトレンドは変わらないんじゃないかなと予想している」と話した。