2023年8月26日放送 17:30 - 18:50 TBS

報道特集
沖縄を撮り続けて49年「全身写真家」石川真生さんに密着した3年間

出演者
膳場貴子 村瀬健介 上村彩子 金平茂紀 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

きょうの特集は

「処理水放出に地元漁師らは…」など今日の特集を紹介した。

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処理水
(ニュース)
北口榛花 大逆転でやり投 日本史上初の(金)

世界陸上ブダペストで北口榛花が、女子やり投げ決勝で、3投目終了時にメダル圏内の2位につけるがその後記録が伸びず、最終の6投目を残し4位。最終6投目で66m超えのビッグスローでやり投げ日本人初の金メダルとなった。さらに来年のパリオリンピック出場資格も獲得した。

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ディヴィッド・シェケラック世界陸上競技選手権大会(2023年)北口榛花
「クルードラゴン」打ち上げ成功

日本人宇宙飛行士の古川聡さんが搭乗した民間の宇宙船・クルードラゴンをNASAとスペースXが先ほど打ち上げた。クルードラゴンは予定の軌道に入り打ち上げは成功した。日本時間午後9時半過ぎにISSに到着予定で、古川さんは約半年間滞在する。古川さんは2011年ロシアの宇宙船・ソユーズで初めての宇宙飛行をして今回が2度目。

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アメリカ航空宇宙局クルードラゴンスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズソユーズ宇宙船古川聡国際宇宙ステーション
「レインボーブリッジ」開通30周年

「レインボーブリッジ」が開通30周年を迎えた。1993年8月に開通したレインボーブリッジ。今日特別に公開されたのは普段関係者しか入ることの出来ない頂上。高さ126メートルの絶景で、主塔登頂ツアーは30周年を記念し企画され、レインボーブリッジの柱に登頂できる。一般参加者は24人のみで倍率73倍だった。レインボーブリッジでは明日まで特別なライトアップが行われるという。

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レインボーブリッジ 主塔登頂ツアー東京港連絡橋
電気・ガス対策で補正予算実行へ

自民党の茂木幹事長は、今日の講演で電気やガスに対する政府の補助金が来月から順次終了することから、秋にも本格的な経済対策をまとめ、補正予算で対応する考えを示した。また15年ぶりの高値となっているガソリンなど燃料油高騰対策については、価格を当面抑える対策を早急に打つと述べた。

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自由民主党茂木敏充
「ネッシー」半世紀ぶりの大捜索始まる

イギリス北部スコットランドにあるネス湖には、謎の巨大生物にまつわる伝説が残されている。1934年に撮影された写真はネッシーを世界的に有名にした。1990年代になり、写真は模型を使った捏造だったと判明したが、その後も目撃情報は後を絶たない。観光施設「ネッシーランド」のスタッフは、もちろん怪物はいます、そうじゃなきゃわたしたちはここにいませんと語る。つい先ほど半世紀ぶりとなる大捜索が始まった。ドローンや水中マイクを駆使するなど最新の技術を駆使し手がかりを探す。捜索は明日まで2日間にわたって行われる。

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イギリスネス湖ネッシーランド
(番組宣伝)
シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ロックと家族の絆

シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~の告知。

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シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~
あす巨大地震がきたら

あす巨大地震がきたらの番組宣伝。

(ニュース)
「ライトライン」宇都宮などで開業

栃木・宇都宮市から芳賀町までを走るライトラインが開業し、一番列車が出発した。新たな路面電車としては75年ぶりの開業に大盛りあがりとなった。電気モーターで動くライトラインは振動が少なく高齢者や子ども連れにも優しいのが特徴。事業費600億円以上かけた宇都宮市肝いりのプロジェクト。課題の渋滞解消に繋がるかも注目される。

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宇都宮市(栃木)芳賀・宇都宮LRT芳賀町(栃木)
(天気予報)
天気予報

台風9号の進路と全国の天気予報を伝えた。

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台風9号
(特集)
“約束”は果たされたのか

おととい、政府と東京電力は放射性物質トリチウム濃度が基準以下となっていることを確認し、福島県沖合1kmに福島福島第一原発で処理水放出を開始した。福島・浪江町で漁師の高野武さんは「どうせ遅かれ早かれやるとは思っていたけど」と話す。福島第一原発から最も近い浪江町・請戸漁港。高野さんはこの町で祖父の代から漁師を続けてきた。高野さんは被災してから漁を再開するまで5年の時間がかかった。秋田県で避難生活を送りながら、津波で失った船を新たに購入し、漁再開に向けて準備をしてきた。処理水については、8年前国と東電が福島県漁連と「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わず」などという約束を交わしていた。しかし政府は関係者の一定の理解をエられたとして放出を決定した。岸田総理は「約束は現時点では果たされていないが破られたとは考えていない」とした声を頂いたと語る。西村経済産業大臣は、「今の段階では約束を私の立場では申し上げれば果たし終わったわけではなくて守り続けている状況でありまして」と話した。

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漁師の日記 “無力感しかない”

漁師の高野武さんは、16歳で漁師になって以来、56年間毎日日記をつけている。2016年東電の説明会で汚染水放出について別の海域へ出す方法はないのかを問いただしたら「国際条約、海洋汚染防止法とかクリアしなければならないとか明言はしない、回答は示さず」と日記に書かれていた。高野武さんは「いくら追求しても『丁寧な説明をします』の一点張りでそれ以上の説明ってない」と語る。そして2021年菅義偉総理(当時)は2年後をめどに海洋放出を開始する予定であります、と処理水の海洋放出を決定した。

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処理水菅義偉
福島の魚の魅力伝える料理人

福島・浪江町の請戸漁港では、3年前に競りも再開。仲買・料理人の川瀬洋さんは、請戸の魚介に惚れ込み二本松市から仕入れに来ている。川瀬さんが営む海の雅 かわせは、処理水放出後も客で賑わっていた。福島県では県の検査のほか、漁協で出荷する全魚種の検査を実施していて、基準値を超える魚が流通することはない。

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処理水の約7割 基準値超え

福島第一原発に並ぶ1046基のタンク。東京電力は毎日90トン発生する汚染水を浄化処理して貯めてきた。浄化処理に使うのがALPSで、東京電力によるとセシウムやストロンチウムなどトリチウム以外ほとんどの放射性物質を取り除けるという。一昨日始まった処理水の放出では、東京電力は海水で薄めた処理水でトリチウム濃度を国基準の40分の1未満に薄め、海底トンネルを通じて沖合1キロから放出すると説明している。またトリチウムは世界の原発や関連施設からも放出されていて、福島第一原発からの量が特別に多いわけでもないと主張。だが課題もある。タンク内の処理水は1度はALPSで浄化処理をしたものの、約7割はトリチウム以外の放射性物質も取り切れておらず、排出基準地を上回っている。東京電力の高橋邦明氏は、134万トンくらいの水を保管しているが、そのうちの66%ぐらいは基準を上回る水になっていると認めた。この基準値超えが発覚したのは2018年から。中でもJ1-Dの処理水はストロンチウムなどで排出基準を1万4000倍超過していた。高橋邦明氏は、ALPSの設備につきましては基準以下に取り除ける性能があるのは確認している、再処理すれば基準以下にすることは出来ると説明した。元原子力委員会委員長代理の長崎大学・鈴木達治郎教授は処理水について「他の国が危険だ危険だという説明には賛成しないが、中にはまだ放射性物質が入っているので純粋のトリチウム水とは違うものとして扱わなきゃいけないと思う」「他の国の施設からトリチウム水が大量に流れているからこれも大丈夫だという説明は私は間違っていると思う」「書類ではなく実際にやってみてデータを公開するプロセスがあって初めて本格的に放出を始めましょうとなるのが筋だと思う」「前代未聞の作業なのでALPSが本当に30年間順調に動くのか トラブることはないのかトラブった時に情報公開されるのかについての安心感や信頼感がまだエられていない」などと述べた。

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IAEA事務局長の本音とは

海洋放出にお墨付きを与えたのがIAEA(国際原子力機関)の報告書。「ALPS処理水は国際安全基準に合致しているとIAEAは結論づけた」としている一方で「この報告書は日本の方針を推奨するものでも支持するものでもない」という一文が書かれていた。書いたIAEAのラファエル・グロッシ事務局長はインタビューに応じ「私は海洋放出の計画の評価だけを要請されました」「それは福島にとどまり監視し検証させてくれということです」などと語る。報告書を提出した翌日、グロッシ事務局長は、福島県の漁業関係者と会談した。さらにその翌日には処理水が放出される地点まで足を運んだ。そこで福島の人たち「我々の使命はこの海洋放出で決して被害者を出さないようにすることです」などと呼びかける映像をIAEAのホームページにアップした。

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「関係者の理解得る」 対話の必要性

バレット氏を取材した村瀬氏は「大事なのは不安を持っている市民に対する双方向の対話だということを強調していた。13年にわたり78回も会合が行われ、家族同士が知り合うほど交流を深め解決策を話し合った」などと話した。

“全身写真家”石川真生

沖縄を代表する写真家・石川真生。1953年に大宜味村で生まれ、高校時代に友達に誘われ写真部に入ったことがきっかけで写真家になった。沖縄に住む人を撮り続けて半世紀近く、今回は金平氏が石川真生の撮影に同行した。政府・自衛隊は今年3月に石垣島に巨額の費用を投じ石垣島駐屯地を完成させた。石川さんは駐屯地の近くにあるパイナップル農家を訪れ、駐屯地の開設に強く反対していた当銘さん一家を撮影した。石川さんはこれまで3度、ガンの摘出手術を受け、医者に止められながらも写真を撮り続けている。2021年3月、石川さんは沖縄県立博物館・美術館で大規模な写真展を開催。石川さんの評価は海外にも広がりメトロポリタン美術館にも作品が収蔵されている。2021年5月、沖縄県に緊急事態宣言が発令され写真展は会期を2週間残し中止となり、石川さんは主催者である県に抗議に乗り込んだ。その後、宮古島駐屯地や自衛隊の駐屯地自体に長年反対する下地さん一家を撮影した。この10年、石川さんが毎年続けている「大琉球写真絵巻」の中で、4年前に米軍人による沖縄人女性殺害事件が起きたことを石川さんは涙ながらに訴えた。2018年に琉球放送が石川さんのドキュメンタリー番組を製作。担当ディレクター・大盛氏は生前、石川さんの生き方に強く共感していた。

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全身写真家・石川真生

石川さんは手作りの慰霊式典に参加し、会のリーダー・山里節子さんを撮影。2019年8月に行われた「大琉球写真絵巻」では古謝美佐子さんが歌を披露した。

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石川真生という生き方と沖縄

同行取材をした金平氏は石川真生さんについて「人を知ることと写真を撮ることが一体となっている。石川さんからは理不尽なことを黙って見ている訳にはいかない。かつての沖縄戦のようなことを傍観している訳にはいかないという思いが伝わってきた」などと話した。8月27日まで沖縄市内で「大琉球写真絵巻」が開催されている。10月には東京オペラシティアートギャラリーで「石川真生-私に何ができるか-」が開催される。

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