能登半島地震1年 被災地からの声 復興の行方 (能登半島地震1年 被災地からの声 復興の行方)
高校2年生の平田一葉さんと出会ったのは地震から2週間後。登校できた生徒は1割。グラウンドや体育館も伝えず部活動は休止に。野球は何より大切なものだった。体育館や他校のグラウンドなどで練習を再開した。地震後、一葉さんが力を入れ始めたのは食事。最近ではチームメイトからアドバイスを求められるようになった。自分の知識を仲間に活かせることがやりがいになっている。春から受験生で栄養学を学べる大学に進学したいと考えるようになった。「将来は管理栄養士になりたい」この1年で一葉さんが見つけた夢。249人が火曜輪島高校。一時は約8割の生徒が市外に避難した。今は揃って授業を再開している。地震後、故郷への思いを強くした生徒がいる。3年生の川端光太朗さん。地震直後、家に住めなくなった光太朗さんは金沢に避難した。両親は仕事のため輪島に残り生まれて初めての家族と離れての生活だった。避難して2か月、輪島に戻った。光太朗さんが戻ってきて始めたことは祖父母の漁など家の手伝い。卒業後は金沢で就職するつもりだったが、輪島で父の仕事を継ぐことに決めた。