ニュースウオッチ9 (スポーツニュース)
パラリンピック3大会連続出場の陸上女子走り幅跳び・前川楓選手。26歳の前川選手は、中学3年生のときに交通事故で右足を失い、義足で陸上競技を始めた。19歳で出場した世界選手権で銀メダルを獲得。3年前の東京パラリンピックはメダルが期待されたが、海外勢のレベルが上がり5位入賞。前川選手の5mへの挑戦を支えるのは、パラリンピック銀メダリストで、ことし引退した山本篤さん。取り組んでいるのは、ストライドの大きな走り。練習を重ねて迎えたことしの世界選手権で自己ベストを更新する4m66cmをマークし銅メダルを獲得。山本さんは「(調子が)上がってきているのではないか」と語った。前川選手に大きな力を与えてくれるものは「絵」。描いているのは義足の主人公。自身の経験をもとにした日常を絵本にしている。まもなく始まる大舞台。前川選手は周りの支えと応援を力に、最高のジャンプを見せる決意。前川選手は「メダルを取りたいが、ジャンプを見て“おもしろいな楽しいな”と思ってもらえたら一番うれしい」と語った。