ニュースウオッチ9 (ニュース)
連休明けのきょうの東京株式市場で日経平均株価は一時1500円を超える大幅な値下がりとなった。自民党の高市総裁のもと積極財政が行われるだろうという見方を背景に株価が上昇した「高市トレード」から一転したかたち。米中貿易摩擦への懸念が強まったことが原因とみられている。
不安定な政治情勢も株価下落の一因。首相指名選挙で野党の連携の仕方によっては野党側が自民党を上回る可能性が出てきている。立憲民主党は国民民主党の玉木代表を視野に野党候補の一本化を目指している。玉木代表は「政権をともにするのであれば基本政策の一致が不可欠」と釘をさした。立憲民主党は日本維新の会、国民民主党と幹事長同士の会談を開催。維新と国民からは基本政策の一致や具体的な政権構想を明らかにしてほしいとの要望があった。立憲・維新・国民はあすにも党首会談を開いて引き続き議論する。
自民党との連立政権から離脱し動向が注目される公明党は臨時の中央幹事会を開催し、首相指名選挙に向けて結束して対応していく方針を確認した。西田幹事長は国民民主党の榛葉幹事長と会談。企業・団体献金の規制強化へ両党の案をもとに与野党間の合意を形成していくことなどを確認した。
自民党では両院議員懇談会が開かれ高市総裁が国会での総理大臣指名選挙に向けて協力を呼びかけた。高市氏が選出されるめどが立たない場合、石破首相が続投して政権を維持し、総理大臣と総裁を分ける「総・総分離」を求める意見も出たという。自民の鈴木幹事長は国民の榛葉幹事長と会談。両党はエネルギーや安全保障憲法などの基本政策で一致していると指摘し、今後連立を組むことも念頭に連携を呼びかけた。また、鈴木幹事長は「基本的な政策が一致できる政党はほかにもある」とし「維新の会とも基本政策は一致してると思っている」と語った。