ひるおび (ニュース)
コメの需要のグラフを紹介。ブルーは需要見通し、オレンジは需要実績を表している。年々コメの需要は下がっていくだろうと思われたが、実際は需要が高まっていた。需要を見誤った理由がインバウンドの増加。訪日外国人が年々増えたことに伴い需要量も大きくなった。そして購入量の増加。二人以上世帯の購入量が年々増加していった。物価高騰で他の食料品より比較的安いコメが食べられた。ふるさと納税の返礼品の販売が増えた。こういったことを考慮できていなかったとした。スーパーでの平均価格は5月12日~5月18日までは4285円。一旦下がったものの10週ぶり40円値上がりし、現時点で3625円となっている。農水省は生産量は足りているとの認識の中で不作時に備蓄米を放出するというルールの下、放出時期が遅れ更なる価格高騰に繋がってしまったとしている。備蓄米の販売は新米が出回る前の今月末まで。店頭では販売期限を前に売れ行きが鈍り始めている。東京大学・鈴木教授は「これから増産に舵を切るとしても来年度から米価が急激に下がると、消費者の皆さんは助かるが、生産者はそれじゃ作れないとなる。その部分を補填するような政策がないと両方がWIN WINにならない」と話した。小泉農水大臣によると、今後の方向性は耕作放棄地を活用し増産に舵を切る政策へ移行、農地の大区画化などを通じた生産性の向上、輸出の抜本的拡大など。ただ、生産者は「対策がないまま単純に増産すれば確実に米価は暴落する。今、増産に踏み切るかどうかの経営判断は難しい」と話している。鈴木教授は「猛暑の影響はあると思うが、備蓄米で下がっていた分がなくなるので、銘柄米4000円前後になるのでは」等と話した。