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コメの平均価格は高止まりが続いている。さきほど発表された全国のスーパーでのコメ5キロあたりの平均価格は、前週より19円安い4214円だった。18週ぶりに値下がりした。東京・新橋にある飲食店では、国産コシヒカリだけを使用していて、仕入れ値は去年の約3倍になっている。コメ高騰分を節約しようと、店主が出勤日を増やし、1か月ほぼ休みなしで働き詰め。少しでも安い仕入先を探すも、去年から80円の値上げに踏み切った。埼玉県のスーパーでは、普段なら販売しない福島県産のひとめぼれを50袋仕入れていた。普段仕入れている茨城県産コシヒカリの価格は、去年より3倍近く上がっていた。有名産地のコメに人気が集中するため、あまり知られていないコメでも国産であれば多く仕入れて販売しているという。農水省によると、備蓄米の販売が始まっても、スーパーの平均価格が下がらなかった一因は、消費者が国産米であれば高くても購入していることもあるという。卸売業者の組合によると、いま手元にあるコメの多くは、高い価格で買い付けたもののため、すぐに安い価格でスーパーに卸せないという。ファストコムホールディングスでは、社員一人につき毎月3キロのコメを無料で配布し、余ったコメは社員食堂でおにぎりにして配っている。社員の生活をよりよくすることを目的しているほか、契約農家の安定した収入にもつながるという。今後の販売価格は、備蓄米が十分に流通すれば、今月下旬から来月上旬には、100~200円値下がりする可能性もあるという。流通量がこのままのペースだと、新米が出ても4000円前半で推移するとみられるという。
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