報道ステーション (ニュース)
万博のプロデューサーとして休む間もなく作業を進める落合陽一さん。「世界で一番おもしろいものを作らないと万博じゃないとみんな思っている」と語る。1970年、高度経済成長期の真っ只中で開かれた大阪万博。6400万人が来場し200億円近くの黒字を生み出した。成功の裏にあったのは「ここに来ないと体感できないものを作る」という情熱。「太陽の塔」はまさにその象徴だった。落合さんは「現場で働いてる人と一緒になって汗を流してものを作れないと面白いものは全然生まれない」と話す。テクノロジーと人類が融合するアートを作ってきた落合さん。このパビリオンが観客に語りかけるのは「人間よりもAIが賢くなった未来」だという。「人類が一番かしこい生物じゃなくなった時に、それでも人類って何なんだろうっていうのが分かると良い」などと話した。現代の日本で万博をやる意義とは。落合さんは「世界中の面白い人が集まって頑張ってやろうと思っているものを見に行くと、SNS上でどうビューを稼ぐとかくだらない肩書を集めるとか、どうでもよくなるぐらいみんな真面目にものを作っている。そういうものを見て、ディスってるだけじゃ世の中変わらないんだなというのをちょっとでも感じれば次の世代からは明るくなるような気がする」などと話した。