首都圏ネットワーク (ニュース)
介護の必要がなく健康的に生活できる「健康寿命」についてきょう、おととし時点の全国の推計値が厚生労働省から公表された。男性と女性、それぞれご覧のとおりとなっており前回、3年前とほぼ同じだった。そして関東地方では女性は埼玉、千葉、群馬の3県、男性は東京を除く6つの県で全国平均より長くなった。年を取っても元気に自立して人生を楽しむこの健康寿命をどう延ばしていくのか、各地で取り組みが広まっている。葛飾区の大築貞美さんがこの秋から使い始めたのが、モンチャレと呼ばれるアプリ。食事の記録をつけたり歩いた距離に応じたりしてポイントが付与されるもので住民の健康推進のため区が導入した。ポイントがたまると1ポイント1円相当の区独自の電子決済アプリのポイントと交換できる。大築さんのきょうのお昼ごはんはしょうが焼きやナムル。毎食の記録をつけることで以前よりバランスを考えるようになった。大築さんは自宅で美容関係の仕事をしているため、体を動かす機会が少なかったが、アプリを利用してからは自転車ではなく徒歩で買い物に行くなど健康を意識して生活を送っている。葛飾区では健康寿命が都の平均を下回っていることからこのアプリを導入して健康作りに取り組んでいる。葛飾区のアプリは18歳以上が対象。現役世代で健康にあまり関心のない人でも健康を意識せずにポイントやゲーム感覚で自然と自分の生活習慣を改善していくことを期待している。
健康寿命を延ばしていくためのポイントについてスタジオで解説。まずは一日の平均の食塩量。目標は7グラム、目安としてはみそ汁1杯で1.5グラム、ラーメン1杯はスープまで飲むと6グラム。みそ汁など汁物は一日1杯に、ラーメンはスープを残せば2グラムから2.5グラム食塩摂取を減らすことができる。野菜一日分の野菜摂取量、平均は目標値350グラム、小鉢1杯分ほどで70グラムなのでそれが5杯分。それを3食に分けたり主菜に野菜を入れ込んだりしてこの目標350グラムをとるのが理想。また一日の歩数の平均目標は65歳以上で男女とも6000歩。最後に十分な睡眠時間60歳以上では6時間から8時間が十分な睡眠時間となっている。