Nスタ 注目!きょうのイチメン
今週火曜日、神戸市で水道が爆発したとの通報があった。今月上旬には神奈川・小田原市で地中の水道管が破損し道路に穴が開いた。老朽化による水道管の破裂は全国で年間2万件以上起きている。今、注目されているベンチャー企業がある。地球の周りには多数の人工衛星が飛んでいて様々な地球のデータを取っている。そのデータを活用することで地表面の温度も分かる。従来の水道管の水漏れ検査は地中の水漏れの音を聞いてチェックするが、水道管は途方もない長さのため限界がある。「天地人」は人工衛星のデータを使って水道管の水漏れしそうな場所を見抜くシステムを開発した。その名も「宇宙水道局」を開発した。地図上の青い線は地中に埋まっている水道管の位置。そこに人工衛星から得た地表温度や地盤のデータを加える。AIが漏水してくる可能性が高いといった判定を行う。リスクを5段階評価、赤が漏水リスクが最も高い。担当者は「過去の漏水の実績や、いつ水道管を敷設したのか、そういった情報を総合的に判断させることで、より確度の高い分析ができる」と話した。このシステムを使っている群馬・前橋市水道局の関真樹さんは「システムを導入することによって費用負担は6割から7割を削減」とコメント。「宇宙水道局」は11の自治体の水道局が導入しているという。