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2023年度書店の閉店は全国で614店舗。本の街、東京・神保町に新たな書店「ほんまる」を出店したのは作家・今村翔吾さん。歴史小説「塞王の楯」で直木賞を受賞。今年は、Netflixが小説「イクサガミ」の映像化を決めるなど、今、最も注目される作家の一人。また佐賀や大阪で書店を営む経営者でもある。「ほんまる」は売り場の本棚を本を売りたい出版社や個人が棚主となりシェアしている。書店には毎月、棚主から棚代が入る一方、棚主には陳列する本を選ぶ権利を与え売り上げも渡す。出版社はもちろん出版業界以外の企業や個人も、人に読んでほしいと思う本を新書古本を問わず、自由に並べて販売できる。ネット販売や電子書籍の普及に加えて本が売れても、書店への利益が少ない構造であることなどから全国の書店の数は、1万店舗近くまで減少している。今村さんが、このシェア型書店で狙うのは、書店のビジネスモデルの変革だという。