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もやしの現状について渡辺和洋が解説。総務省が発表しているもやしの平均購入価格は2024年8月で33.99円。生産者目線だと原料種子の平均価格が約30年で3.5倍となっている。一昨年11月7日にもやし生産者協会は「安さばかりを追求していてはもう続けていけない状況」などと広告を出した。管理栄養士の柴田真希によるともやしには疲労回復をサポートするアスパラギン酸や食物繊維、美容やストレスケアのビタミンCも多く含まれている。
富士食品工業の日光工場で生産されるもやしは一粒ずつ手で選別し発芽テストを行うなど厳しい選別を受けた緑豆を使用している。緑豆は栽培するまで低温管理の冷蔵庫で保管し、発芽から出荷出来るサイズになるまで室温や緑豆への散水のタイミングなどコンピューターで徹底管理する。最後に専用機材で殻を取り袋詰し、手作業でダンボールに詰めて出荷している。こうした作業を24時間体制で行うことで、1日当たり約240トン程のもやしの生産を行っている。
生産コストは主に種子の価格高騰、パッケージや段ボールなどの資材・燃料費の高騰が影響している。適切な価格についてのアンケートでは50円台が一番多かった。農業ジャーナリストの松平尚也さんによると適正価格は40円以上だという。さらに、生産者が事業継続できるよう消費者は現場の状況を知り、小売店などと一緒に価格を検討していく必要がある。美味しく食べる方法を紹介。痛める場合は袋にもやしを入れ、サラダ油を加える。全体にまぶし強火で約1分。茹でる場合は沸かした湯で約1分で、塩や酢を少量加えると匂いがとれてシャキシャキになる。