首都圏ネットワーク 東京ひとり~単身者360万人の選択~
消費動向を研究する久我尚子さんは2030年を境に日本経済が縮小、人口減少+単身世帯増でコンパクト化が進むと予測している。すでに食品類ではその兆しが現れている。箱入りカレールーの販売額を1人用のレトルトタイプが上回り売上を伸ばしている。またサラダやカット野菜の売り上げも伸びていてコンパクトな食品の需要が高まっている。久我さんは生活もコンパクト化していくとみていてペットの飼育シェアのスタイルが広がっていくのではないかと予測。こうした消費行動の変化が社会全体に時間の効率化をもたらすと分析している。
「会話の頻度」と「幸福度」の関係を調べた調査で会話の頻度が少ない人ほど幸福度が低い傾向が分かった。さらに会話の頻度が少ない人は抑うつ状態になる傾向が高くなることも明らかになっている。孤立を防ぐための取り組みもある。「じーばーイーツ」は独居の高齢者への配食サービスを行い弁当を届けたスタッフと一緒に食事をすることができる。
終身サポート事業者・黒澤史津乃さんは人生何が起きるかわからないため元気な自立期のうちに準備をしっかりっしておくことが大切だと話す。40歳を過ぎたら考える終活は、住まい・療養先の希望、医療・介護。延命治療の希望など。中でも特に大事なのは意思を実行してくれる人。親族に頼れない場合は任意後見制度や民間サービスを利用する。