全力取材!JRのウラ側 国鉄185(イッパーゴ)系電車
今年6月、またひとつ昭和の鉄道遺産が消える。国鉄時代から令和まで40年以上活躍したのがイッパーゴの愛称で親しまれた「国鉄185系電車」。首都圏ではおもに特急や通勤・通学の快速を中心に運用。伊豆・熱海方面への観光特急「特急 踊り子号」としても有名。国鉄からJRに引き継がれたあとも座席などは一度リニューアルされたが運転台は昭和のままとなっており、幕式のヘッドマークは遺産級の激レア設備となっている。昭和56年、開発された185系、最盛期には200両以上が製造され花形車両だったが4年前には定期運用が終了。ハイテクな新型車両に置き換えられてきた。今年全車両の廃車が決定され、国鉄が製造した特急型電車がすべて消滅することとなった。役目を終えたイッパーゴは、大宮から機関車に牽引され解体する長野へ移動。廃車になるが途中事故にならないよう点検が行われた。最後に車内アナウンスの前に流れるチャイムを流してくれ、185系最後のヘッドマーク幕回しも披露してくれるという。