news every. (ニュース)
レストランでアルバイトしている三本さんは「103万円の壁」に直面しているという。「103万円の壁」を超えると、学生の場合親の扶養を受けられなくなり、税負担も増えてしまう。雇う側にとっても、今の時期は壁を見据えた「働き控え」が問題になっていて、すかいらーくホールディングスではアルバイトの給与をデータ化することで壁を超えずギリギリまで働けるシフト管理を進めている。いま、この「103万円の壁」を変える動きが始まっている。衆議院選挙で「103万円の壁」見直しなどを公約に掲げ議席を4倍に伸ばした国民民主党はきょう、自民党と政調会長どうしが会談し政策協議をスタート。自民党に対し103万円の壁を178万円まで引き上げることや、学生などの年収が壁を超えても養っている親の税負担が増えないようにすることなどを要望した。自民党も103万円の壁の見直し自体は受け入れる方向で、来週月曜日に石破総理と玉木代表が会談するなど、今後具体的な引き上げ幅や制度設計について協議していく考え。ただ「103万円の壁」の先には、「社会保険料の壁」がある。従業員が51人以上の企業では106万円の壁を超えると、保険料を払う義務が発生。さらに年収130万円を超えると誰でも保険料を払うことになる。専門会によれば、主婦で一番気にするのは130万円の壁で、社会保険料の支払いで手取りの額が大きく減ってしまうという。