報道特集 (特集)
今週スタートした第2次石破内閣だが、選挙戦で非公認候補にも交付した2000万円を巡り、批判や不満の声が相次いでいる。今回、安倍派5人衆の1人、高木毅氏の選挙区を取材。非公認でありながら選挙のために自民党支部の資金が使われていたことが明らかになった。特別国会の召集日だった今週月曜、99人の新人議員たちは、意気込みを語り、政治とカネの逆風の中、何とか当選を果たした議員たちは安どの表情を浮かべていた。総理大臣指名選挙:石破221票、野田160票、無効84票。少数与党の先行きの厳しさをうかがわせる中、第2次石破内閣が発足。一方で国会に戻れなかった議員たちが地元でのお礼回りを続けている。国会議員を4期、12年務めた小田原潔前衆院議員は、裏金問題で自民党から非公認となり無所属で衆院選を戦った。内ポケットに訂正後の収支報告書のコピーを用意し、有権者への説明とおわびを続けたが落選。議員会館から退去する前日には、12年の歳月を惜しむ小田原前議員の姿が。小田原前議員は「信頼回復はこれから大変だなと思わざるをえない」と語った。この選挙では大きな遺恨が。自民党本部が非公認候補の政党支部にも2000万円を支給したとの報道が投開票の1週間前に出たため、落選のダメ押しになったこと。1408万円が不記載だった自民党・宗清皇一前衆議院議員。前回の選挙は比例復活で当選。今回公認されたものの、比例重複は認められず落選となった。選挙直後から支援者におわび行脚をしている。宗清前議員は今回の2000万円について、自民党本部から事前に聞かされていなかった。宗清前議員はパーティー問題を巡る収支報告書への不記載について「旧安倍派の事務局に何度も確認し大丈夫だと言われた。しかし自身でも総務省に確認すべきだった」と反省。今回の選挙について宗清前議員は「2000万円問題は大きいと思う」と語った。あの非公認候補の自民党支部で資金が選挙に使われていた疑惑を取材。