街に潜む犯罪 ”摘発の瞬間”

2024年9月17日放送 18:16 - 18:26 TBS
Nスタ 特集

犯罪の芽を摘む精鋭部隊、警視庁自動車警ら隊にカメラを向けた。午前1時すぎ、終電がなくなり人通りも少なくなった西武新宿駅前。右折をする1台の乗用車の運転手が、パトカーから目をそらしたことに違和感を覚え停止を求めた。ところが、スピードを上げて逃走。応援要請しつつ停止を呼びかけ続ける。信号待ちの車もあり、ようやく停車。運転していたのは19歳の男性。更に、車内には地元の同級生だという同じく10代の男性3人の姿が。男性たちの同意を得てから所持品検査。車に乗っていた同級生のバッグから出てきたのは、大麻を包む際に使われる巻紙。更に合成麻薬の一つ、MDMAを使用したことを認めた。男らが数々の薬物を使用したと話したことで任意同行を求め、警察署で尿検査。その結果、男たちから大麻のほかコカインの反応が出たことで、警視庁は男3人について麻薬取締法違反の疑いで逮捕している。
今回「Nスタ」が密着したのは、警視庁第二自動車警ら隊、通称・二自ら。彼らは新宿・歌舞伎町、トー横といった犯罪の温床になりつつあるエリアをパトカーで巡回。日々、犯罪の芽を摘んでいる。午前0時20分ごろ、隊員の呼びかけを無視する車。およそ600mほど走り、ようやく止まった。男性は19歳にもかかわらず飲酒運転をしていたため、道交法違反で摘発、通称・赤切符を切られた。午後5時50分、日曜日の新宿通りの歩行者天国は大勢の家族連れでにぎわっていた。靖国通りを走行中、黒いセダンタイプの車に違和感を感じた隊員。運転していたのは24歳の男性。助手席には女性を乗せていた。この日は子供を預けてデートをしているとのことだが、男性からは強烈な大麻の匂いがする。本人同意のもと、隊員で手分けして車の中を調べると大麻とみられるものが見つかった。さらに、薬物を売りさばいているのか、取引が行われたとみられる場所や値段が書かれたメモも発見された。女のもとに母親から電話があり隊員の了承のもと出ると、幼い娘の泣き声だった。パトカーに乗せられると、男は車内で大粒の涙を流した。また、娘に「きょう帰る」と伝えていた女だったが、2人が所持していた植物片を鑑定した結果、大麻と判明し大麻取締法違反の疑いで緊急逮捕。その後、尿検査で覚醒剤反応もあり、覚醒剤使用の疑いで再逮捕された。今このときも職質のプロは都民の安全を守るため、街の片隅で目を光らせている。


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