タモリステーション 南海トラフ巨大地震 総力検証
1944年12月7日に発生した昭和東南海地震はマグニチュード8.2、津波被害は伊豆半島~紀伊半島に及び最大9mの津波が観測された。被災者たちは当時の様子を鮮明を覚えている。全壊家屋は約2万6000棟。死者は1223人にのぼった。1946年12月21日に発生した昭和南海地震はマグニチュード8.4、全壊家屋約1万1500棟、死者は1330人と記録されている。2つの地震を新聞で比較すると同程度の被害でありながら扱いの差は歴然、記事の面積は10倍ほど違う。専門家はこの差には戦争という国の状況が大きく関わっていたと指摘する。昭和東南海地震は戦争している最中の地震で日本は具体的な被害の様子を報道することを禁じた。地震被害の隠蔽の証拠が国立公文書館に残されている。それは国民の戦意を失わせないための措置だった。一方、2年後の戦後に起こった昭和南海地震では当時の津波の被害記録が映像として残されている。