ワールドビジネスサテライト (ニュース)
経済企画キャップ・阿部欣司の解説。ホンダと日産は経営統合に向けた協議を打ち切ることを発表。ホンダ・三部社長がワンガバナンス(一つの経営体制)を目指して日産を子会社化しようとしたが日産が拒否した。内田社長は会見で「日産のプライドが邪魔をしたんじゃない」としたが、一方で日産には歴史があり、自主性や強みを発揮できるのか」との懸念を払拭できなかったとも話している。日産の、ある幹部はホンダによる日産株の取得の金額が1株300円台前半と去年12月の最も低い水準で提示されたことに「安すぎる」と反発があったとも話している。株主であるフランスのルノーも「条件に上乗せ価格がないのでこの取引は受け入れられなかった」と声明を発表。ホンダは1月中旬に子会社化を提案したことについて三部社長は「最初の提案でいけると思っていたが途中で不十分だとわかった」と話している。内田社長は鴻海精密工業と日産の経営レベルが、話したケースはないと発言していたが、鴻海の幹部・関潤氏が日産側に接触して買収や出資に関する話を持ちかけているという。政府関係者は「まずは提案次第。最終的に日本の自動車産業が勝てるかどうかが重要だ」と話している。