解説 マイナス金利解除後の「不連続」はない

2024年3月19日放送 6:14 - 6:24 テレビ東京
モーサテ プロの眼

『マイナス金利解除後の「不連続」はない』をテーマに門間さんが解説。日銀のマイナス金利解除は4月の予想が多かったが、春闘の賃上げの数字がよく市場も織り込んでいるためきょうやると決まると思われる。春闘の賃上げ率は前年比5.3%でこのあと下方修正されることは有り得るが、5%程度にはなるのではないかと考える。昨年の3.6%という数字も30年ぶりの伸び率。元々日銀はマイナス金利の解除をするときに今行っている政策手段を見直すと言っている。YCCやマネタリーベースの拡大方針、ETFやJ-REITの買い入れの撤廃が予想される。国債の買い入れについては残高の現状維持をし、残高の縮小は考えないと予想する。これだけの変更であっても市場への影響はないに近く、実態はほぼ変わらないと思われる。出口が難しいイールドカーブ・コントロールを2回の修正で形骸化させてきたことは日銀の勝利と言える。ここからの利上げについて、日銀・内田副総裁は2/8の講演で「予想インフレ率が再び下がるリスクも意識しながら緩和的な政策を行う必要がある」と述べている。日銀は賃金と物価の好循環を目指していて、現在賃金の上昇は確認できたが物価の上昇が確認できていないため、利上げには慎重。きょうマイナス金利を解除しても利上げをせず、年内に1回、0.25%程度の利上げをすると予想している。日銀はここから4月の展望リポートに向けて見通しの数字を精査する作業に入る。「短観公表、支店長会議、金融システムリポートの公表を経て展望リポートを出すまで注目を続ける必要がある。」と門間さんは話した。


キーワード
日本銀行経済産業省厚生労働省金融政策決定会合国債全国企業短期経済観測調査上場投資信託展望リポート春季闘争J-REITイールドカーブ・コントロールみずほリサーチ&テクノロジーズ内田眞一

TVでた蔵 関連記事…

「本格的にデフレ脱却期待」全銀協会長 (グッド!モーニング 2025/1/7 4:55

”追加利上げ踏み切ってもいい”意見複数 (ニュース 2024/12/27 12:00

きょうの予定 (モーサテ 2024/12/27 5:45

日銀金融政策決定会合の主な意見/11月 鉱工業生… (モーサテ 2024/12/27 5:45

日銀 植田総裁 経団連の会合で講演 日本経済の… (午後LIVE ニュースーン 2024/12/25 17:00

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.