イット! ソレってどうなの?
「健康寿命」=健康上の問題がなく日常生活を送れる期間。厚生労働省が先ほど公表した最新データ(2022年)によると、高齢者がますます健康になっていることが分かった。平均寿命と健康寿命を比較。2022年の平均寿命はコロナの影響もあり男女ともに2019年と比べ短くなった。一方、健康寿命は男性は短くなったが女性は伸びた。健康上の問題が起きて日常生活に支障が出てから寿命を迎えるまでの期間をみると“不健康な期間”は20年前と比較し男性が約8カ月、女性は1年以上短くなっている。“不健康な期間”が短くなった理由についてニッセイ基礎研究所主任研究員・村松容子さんは「今の高齢者は医療環境が良くなったこと、健康に関する情報がたくさん出てきていることで自分たちで健康状態の改善に努められる時代になった」と指摘。スマホなどの普及により健康意識の高い高齢者が増加。街の高齢者に聞くと様々工夫している様子だった。
健康のために必要なことの一つとして国が定めているのが、運動。65歳未満は8000歩/日、65歳以上は6000歩/日が目標。街では歩数計を持って歩く人、元気の秘訣は社交ダンスという人もいた。先月、厚生労働省とスポーツ庁のイベントに出席した柔道女子パリ五輪日本代表・阿部詩選手の健康の秘訣は「睡眠」と話していた。健康のためには十分な睡眠時間も大切。十分な睡眠時間の国の指標は60歳未満は6〜9時間、60歳以上は6〜8時間としている。健康寿命を延ばすためのポイントについて、ニッセイ基礎研究所主任研究員・村松容子さんは「若い頃から自分の健康状態を常に把握する習慣を付けてほしい。ちょっとした(体の)異変に気づけることが重要」と指摘。