Nスタ (ニュース)
コメの値上がりが始まってから1年近く、ようやく政府は誤りを認めた。約1年前にスーパーの棚からコメが消えた頃、当時の坂本農水大臣は、円滑なコメの流通が進めば需給バランスの中で一定の価格水準に落ち着いてくるとしていた。次の江藤農水大臣も、どこかにスタックしていると考えざるを得ないとしていた。人口減少に伴ってコメの需要は減る一方だと予測していたが、去年・一昨年と需要が想定を大幅に上回った。要因として、インバウンド増加、食料品が値上がりする中でコメはそれでも割安だったこと、ふるさと納税需要が増加したことなどがあった。生産面でも、去年・一昨年の猛暑の影響で想定より食べられるコメが少なかった。結果的に生産量不足を見抜けず備蓄米放出の遅れにつながり価格高騰を招いた。小泉進次郎農水大臣は、令和5年・6年のコメの受給見通しが誤っていた、これを機にコメの増産へと舵を切って政策の強化に取り組むとしている。