モーサテ (ニュース)
アメリカでは振興AI企業のパープレキシティがGoogleChromeの買収を提案したことが話題となっている。米国みずほ証券の兼松渉が解説。時価総額にして約180億ドルとされるパープレキシティが世界最大のWebブラウザの買収に345億ドルを提示したことが投資家の間では驚きを持って受け止められている。パープレキシティはアップルがその買収を検討していると伝わるなど注目度が高まっており、AI企業を組み込んだ独自のWebブラウザ「コメット」も開発している。アメリカではOpenAIも近く独自のAIブラウザを発表すると伝えられており、この分野における競争は今後一層激しくなるとみられる。
パープレキシティやオープンAIが独自のブラウザが必要な点について、今後はAIエージェントの進化がインターネットの使い方を大きく変える可能性がある。AIエージェントにより最もニーズに合った商品をインターネットで選び、色やサイズ、価格などを比較し決済まで自動で行ってくれるAIショッピングが普及していくとみられる。パープレキシティなどは手数料で稼ぐ見通しだが、クローム上で行われるとAIエージェントがアクセス出来なかったりスムーズな決済が困難になるリスクが生じる。AIのパープレキシティ自らがクロームなどのブラウザを保有すればこういった誓約がなくなることが期待される。