- 出演者
- 天野ひろゆき 塚原愛
きょうの食材は長野県・原村、八ヶ岳のふもとで栽培されるとうもろこし。糖度が高くフルーツのような味わいだという。取材した「食材ハンター」はこども野菜博士の緒方湊さん。
長野県・原村のとうもろこしについて、長野県は都道府県別の生産量は1位の北海道の10分の1以下で全国7位だが、村にはブランドとうもろこしを10年かけて育てあげた農家がいると紹介した。
長野県諏訪郡・原村のとうもろこしを野菜ソムリエの緒方湊さんが取材。とうもろこし農家に会う前に、村の直売所で新鮮な野菜を見て回った。「ていざなす」は信州の伝統野菜、「コールラビ」は生でも食べられるかぶの一種。他にも高品質で多彩な野菜がみられた。
農家の折井祐介さんと対面。糖度の高いとうもろこしは採れたてを生で食べられ、甘さとみずみずしさが味わえる。八ヶ岳のふもとの土壌は保水性があり、とうもろこしの栽培に適しているという。畑の土作りではとうもろこしを植える前にマメ科の植物を植え、茎や葉を土に戻す「緑肥」によって栄養バランスのよい土を作っている。とうもろこしの収穫では実ごとに3日間という美味しさのピークで収穫するため、ひげの色や実の張りなどを確かめて収穫時期を見極めている。慣れると皮越しにとうもろこしの実を握っただけで張りが分かるといい「握手」と呼ばれていた。収穫は夜明け前に行い、夜の間に糖分が上昇した最も甘味の強い状態で刈り取っている。
折井祐介さんは26歳で脱サラ、Uターンして祖父の畑を継ぎ農業の道へ。とうもろこしと出会って味と品質を追求した。とうもろこしの包装を1本ずつ行うのもこだわりで、贈答にも映える高品質のとうもろこしを1本からでも手にとってもらえるようにとの思いがあるという。自らとうもろこしの直売所を開業、営業社員時代のノウハウを生かして飲食店や観光施設に売り込むなど販路を拡大した。現在では年間20万本を育てている。おすすめの食べ方は、食パンにとうもろこしの実、チーズとマヨネーズを一緒にはさんで焼いたホットサンド。農作業の合い間に作ってよく食べるという。
スタジオではとうもろこしを生の状態で試食。はじける水分と蜜のような甘さが感じられるなどと話した。市販のとうもろこしから美味しいものを選ぶには、頭のひげの色がこげ茶色まで濃くなると熟している、ひげに湿り気があると鮮度が高い。自宅での保存方法は、紙に包んで立てたまま冷蔵庫に置くと劣化しにくい。食べた後のとうもろこしのひげは、緑色のものを乾煎りしてから煮出すとお茶として味わえる。
産地の隣の富士見町で、とうもろこしのユニークな料理を教えてもらった。「とうもろこしのつけだれそば」はとうもろこしの高い糖度を生かし、塩ゆでにしてからミキサーにかけてピューレに。めんつゆとオリーブ油などを加え、粒をにんにく・しょうがと一緒に炒めてみそなどを加えた「とうもろこしみそ」を味のアクセントに加えた。そばのトッピングにもオクラと一緒にゆでたとうもろこしを。「とうもろこしの豆腐」は同じピューレを用い、くず粉を加えて鍋に移し火にかけ、型に移して冷蔵庫で冷やし固める。
「とうもろこしのつけだれそば」「とうもろこしの豆腐」を一同が試食。つけそばは色々な食感のとうもろこしが味わえる、くず寄せはデザートのような甘さが感じられるなどと話した。取材を振り返り、農家の工夫や地元を愛する姿が伝わってきたなどと話した。
きょうの生産者がエンディングの挨拶。
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