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今回、連続テレビ小説「あんぱん」に出演した戸田菜穂にインタビュー。
オープニング映像。
戸田菜穂は故郷である広島・可児を歩きながら、風情ある街並み、レトロなものに惹かれるのは幼少期の体験が大きいと振り返った。読書や空想などが好きで、引っ込み思案な性格だったことから、女優を志すと知った友人たちには驚かれたという。16歳の時、大手芸能事務所の新人発掘オーディションでグランプリに輝き、19歳で「連続テレビ小説 ええにょぼ」のヒロインに抜擢された。草笛光子からは「しっかりとした挨拶、体調は万全に整えること、ヒロインとして目をキラキラさせていなさい」と指摘されたという。朝ドラの後には相米慎二監督の「夏の庭」に出演。セリフを意識せずに発せられるまでOKが出ず、申し訳なくて三國連太郎の顔が見られなかったという。また、夏八木勲からは「俳優は仕事をしていない時の過ごし方が重要」と言われ、インプットやアンテナを張っておくことが重要と認識した。戸田は俳優たちからかけてもらった言葉で形作られていると感じるという。浅井慎平氏が主催する俳句倶楽部に所属し、俳句は20代の時から続けているという。
人を感動させる俳優について、戸田は「私も感動していないと伝わらないと思う」と話す。内気な性格ながら、マグマのような熱い思いを秘めていることを明かした。戸田の祖父、幸一氏は原爆投下直後に救護にあたり、その様子を手記にまとめていた。戸田は俳優として戦争の惨禍を伝える作品に出演し、子どもたちに伝承していきたいという。子どもの卒園式では谷川俊太郎の絵本「生きる」を朗読し、命が大切だと伝えた。50代を迎え、戸田は「一日一日を大切に生きていかねば」を信条にし、子どもには「『きょうも一日ありがとうございました。また明日もよろしくお願いします』と言うように」と教えていたという。
