2024年7月25日放送 23:06 - 23:55 テレビ東京

カンブリア宮殿
【ゴロゴロ野菜で急成長!冷凍宅配業界の風雲児】

出演者
村上龍 小池栄子 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

冷凍宅食で急成長!グリーンスプーン
忙しい人の”おいしい味方“「ゴロゴロ野菜」にファン急増

グリーンスプーンはネットで注文する宅配食品。食品の宅配サービスの市場規模は2兆5663億円で中でも人気なのは冷凍の弁当やおかずが届くタイプで40代までの働く世代を中心に伸びていて、グリーンスプーンの売上は1年で3倍で21億円を超えた。

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GREEN SPOONGreenspoonたっぷり温野菜の濃厚デミグラスハンバーグ菜の花と豆腐のピリ辛台湾豆乳鍋野菜たっぷりの甘辛プルコギビーフ

グリーンスプーンの商品ラインナップはスムージーやサラダ、スープやメインデュッシュと4種のカテゴリーで60種類にのぼる。定期的に指定の個数が届くサブスク方式で、値段は注文する個数で変わるが、1食752円と他所と比べ高め。

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GREEN SPOONGreenspoon
ホテルの朝食にも登場 社員の健康維持に企業も導入

しかし人気は一般家庭だけにとどまらず、ゲーム開発などを手掛ける会社には社員が食事ができるラウンジスペースがあり、不規則になりがちな社員の食生活を手軽に改善したいとグリーンスプーンを導入した。メニューはすべて管理栄養士が監修し、鰹香る和風出汁の直火焼きハンバーグは314キロカロリー。ブロッコリーやかぼちゃなどの野菜もとれる。彩り野菜の本格チキンガパオは8種の野菜がとれ、250キロカロリー。さらに朝食競争の激しいホテル業界でも導入され、東急ステイ 西新宿ではグリーンスプーンの朝食セットを提供している。チェックインをしたら、好みのスープを選び、全ての部屋に冷凍庫と電子レンジがあるために好きな時に食べることができるという。ステイモーニング+は海老のビスクスープは7種類のやさいがとれ女性客に人気。

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GREEN SPOONGreenspoonアカツキステイモーニング+品川区(東京)彩り野菜の本格チキンガパオ新宿区(東京)東急ステイ 西新宿鰹香る和風出汁の直火焼きハンバーグ
創業5年 業界の常識を破る! 35歳未経験社長の”秘策“

グリーンスプーンのオフィスは、東京・広尾にある。創業は5年で社員数は20人。その社長は田邊友則。前職はインターネット広告などを手掛けるサイバーエージェント。ABEMAなどメディア事業に携わっていたが、30歳のときに未経験の食品業界に飛び込んだ。そこかわわずか5年で急成長できたのは食品業界の常識を破ったため。

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ABEMAGREEN SPOONGreenspoonサイバーエージェント広尾(東京)藤田晋
厳選野菜&秘密のキューブ “最強出来たて食感”を実現

ゴロゴロ野菜が売りなだけに野菜の選びかたには特徴がある。様々な産地や加工業者の冷凍ナスを取り寄せ食べ比べが行われていたが、野菜選びのポイントは家庭レンジでの調理後に一番美味しくなるものを選んでいるという。自社製品のスープカレーに使用するナスは加熱すると皮がやわらかくなるベトナム産を選んだ。一方で野菜たっぷりの甘辛プルコギビーフには南米エクアドル産のブロッコリーを使用している。エクアドルのブロッコリーは寒暖差の激しい高地で栽培しつぼみがしまっているのが特徴。さらに試食イベントではじめて食べた人に感想を聴くと作りたてのようで美味しいとの意見が。製造を委託している工場を訪ねると大勢のスタッフが手で詰めているのは冷凍した野菜。何も調理していない素材のままの野菜を袋に詰めていく。グリーンスプーンの肝だという塊は、スープだけを固めたもので具材はいれずに出汁や調味料などを合わせて煮込んでそれをキューブ状に冷凍している。多く冷凍食品は工場で具材や調味料をあわせて煮込んで料理を一度完成させる。一方でグリーンスプーンは調理していない具材とスープの素を袋に詰めて届けそれを家庭でレンジに掛けることではじめて調理が始まる。温め直しではなくできたてが味わえるという。

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GREEN SPOONGreenspoonなすブロッコリー野菜たっぷりの甘辛プルコギビーフ野菜たっぷり和風だしのスープカレー
冷凍なのに見た目もワクワク!“超消費者目線”の工夫

グリーンスプーンで新メニューの試食会が行われていたが袋から出した瞬間を大事にしているというが社長の田邊がそれをチェックする。野菜が主張するようサイズは大きめに、見た目も楽しめる商品を目指している。その思いはホームページにも。普通出来上がった料理をみせて美味しさをみせるが、グリーンスプーンは冷凍の野菜から始まる。さらにみせかたにはカップタイプの商品は蓋を開けた時のワクワク感と見た目を大事にするために野菜を詰める順番までこだわっている。

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GREEN SPOONGreenspoon
創業5年 業界の常識を破る! 35歳未経験社長の”秘策“

田邊は社名のグリーンスプーンに健康と食事のサービスという意味をこめているという。また目で音でみてもかわいいと感じるようにと考えたという。また商品のパッケージに料理の写真を載せない理由に絵を描いても似たようなものになると語り、キッチンに置いてあったら気持ちがあがるようなパッケージにデザインにしたという。また若い女性以外にも支持され30代から50代の女性がメインになっているという。しかし野菜は難しくなかなか買ってくれないという。とらなければ行けない野菜からとりたくなる野菜にどうすれば変えられるかと考えた時に美味しいと思って食べたら野菜がとれていたというサービスにできたと答えた。

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食品業界未経験 3人の挑戦 100社の工場から「ダメ出し」

田邊は社員を伴ってル・キャレという店に昼食にやってきたが大学の同級生とサイバーエージェント時代同期の小池と黒崎と一緒だったが2人を誘って3人で会社を起ち上げた。カウンターの横には野菜を使った10種以上の惣菜が並ぶ。野菜たっぷりのメニューがこの店の売り。この店が商品開発のヒントになったという。田邊は提供される料理が家庭の電子レンジで出来たらいいのにという構想をしていたという。田邊は大学卒業後にサイバーエージェントに入社し、ネットテレビやブログ広告に携わった。がむしゃらに与えられた仕事をこなしていったが、今している仕事が本当にやりたい仕事とはおもえなかったという。本当にやりたい仕事をしたいと28歳で退社。30歳でグリーンスプーンを起ち上げた。食品業界を選んだのは食べることがで好きだと確信できたためでまず考えたのはスムージー宅配事業。その人に必要な野菜がとれる1万種を扱ったパーソナルスムージーを思いつき全国の食品工場に電話をした。しかし種類が増えれば工場側の負担が増えてしまい、1社で作れるのは多くても数種類。100社近くに断られ諦めかけた時に熱意で1社に25種類なら作ってもいいと言ってくれたという。こうして食品業界の常識にとらわれない新しい商品が生まれた。その種類の豊富さが話題に。次にゴロゴロ野菜のスープシリーズも発売し売上は伸びていった。しかしそれも長くは続かず、創業3年目になるとスムージーの売れ行きが頭打ちに。さらに夏が近づくにつれ、温かいスープの注文も激減し売上が半分になり倒産の危機に。

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創業3年で倒産危機! 秘策は?ハンバーグ

グリーンスプーンは創業3年目にして倒産の危機を迎えていた。田邊にも異常がみられ、オフィスに入ろうとすると足がすくんで家に引き返したこともあったという。そんなときでも創業メンバー3人の思いだけはブレなかったという。失敗したら次はないと勝負に出た。北参道のレストランをヒントに考えたのはメインディッシュ。野菜がしっかりとれるおかずのシリーズで、これが起死回生となり、中でも立役者となったのは紙でつつんだハンバーグ。紙をあける動画をSNSに上げると注文が殺到した。手間もコストもかかるが目にも美味しい商品に仕立てたことが成功につながった。その後売上は順調に伸びて創業5年の今は会員数は累計15万人に。

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多くの「反対」で企業を決意!?食品業界未経験 3人の挑戦

田邊はサイバーエージェントに勤めていた時にお客の気持ちがわからない状態がしっくり来なかったと語った。また周囲には食品はスタートアップには向かないと言われていたがそれでも飛び込んだというが、起業家や経営者にこういう構想があると話をするも、ほとんどの人にやめておけと言われたという。9人目に話を聞いた際にそのやめておけと8人が言ったならやってみたらと言ってきた時にハッとしてやることにしたという。また最初の道は鎌倉野菜を確保するために一軒一軒農家の家を訪ねたという。また工場に電話をかけるにもスーパーの商品の工場名をリスト化し電話をしたという。またリリースして一ヶ月が経過した時に50万円を売り上げようという目標を立てたが、お試しセットは5000円で100人に買ってもらう計算だったが、100人に5000円をだしてもらうにはハードルがあったがその目標を大幅に超えるが金額になったという。

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挑戦し続ける原点は両親 「NO」と言われたことがない

アメリカを中心にヨーロッパやアジアを放浪した田邊。帰国後には未経験だった食品業界に飛び込んだ。無謀ともいえる挑戦ができた原点は家族の絆だったという。田邊は両親について普通の一般家庭だと答え、子どもの言うことにNOと言ったことはなく信頼して応援してくれるスタンスだったという。

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テレ東BIZ、U-NEXT

テレ東BIZ、U-NEXTで配信のお知らせ。

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ネット販売から販路拡大 創業以来伝えている“感謝”

グリーンスプーンは創業以来はじめての試食イベントを開催。ほぼネット販売だけなので味を知らない人が多く知名度もまだまだ。そこで味と名前を知ってもらおうと考えた。イベントは大盛況となった。またグリーンスプーンが創業以来続けていることがある。この日訪ねたのは、商品の保管や委託を行っている倉庫会社。商品を全国に届けてもらっているというが仕分けスタッフと面会した社員たちだったが執行役員の小池がそのスタッフ達に感謝を述べたがこうして協力企業を定期的に訪ねては理解を深めてもらっている。そんなグリーンスプーンが掲げるビジョンは自分を好きでいつづけられる人生を。

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GREEN SPOONGreenspoonサンインテルネット厚木市(神奈川)渋谷区(東京)
事業が目的ではない「人の幸せをつくりたい」

田邊は自分を好きでいつづけられる人生は難しいのでは?と聞かれ、難しいからこそ掲げていないと感じると語り、最初のビジョンは自分を好きで居続ける人生であり、会社をつくり事業を作ることは人々の幸せを作ることでそれを増やせればこの世界が明るくなると感じたという。

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(エンディング)
編集後記

村上は今日の総括に物語は、本当に何もないところからはじまる。「資金がない」原材料を集めるために鎌倉の農家を「ピンポン」と訪ね「野菜を仕入れされてください」とお願い。工場も必要、全国の工場に電話。パーソナルスムージーを1万種作りたい。誰も相手にしてくれない。始めは創業メンバー3人でexcelに友だちをリストアップして「スムージー買って」とDMすることから始めた。100人が買ってくれた。「かわいい・新しい」を詰め込み。体験を設計すれば。「自分を好きでいつづけられる人生を」田邊さんのモットーだ。とした。

次回予告

カンブリア宮殿の次回予告。

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