- 出演者
- 金原ひとみ ヒャダイン 岩井健次 土屋睦彦
金原ひとみとヒャダインが今日の企業について言及し、おむすびで成功した秘訣を聞いていくと伝えた。
フランスのパリで人気を呼んでいるのはおにぎり専門店。O-Koméでは色とりどりのおにぎりを販売している。フランス料理で使用されるハーブが添えられていたり、半熟卵を大胆にのせたものも。ヘルシーなファストフードとしてウケているという。おにぎり専門店はパリ市内のあちこちにある。ギリギリという店には変わった具材があり、甘辛いくるみ味噌握りは740円。さらにサムライスという店ではカフェのような雰囲気。スパイシーソースにフライドオニオンをかけフォークで食べるおにぎりも。中でもパリのおにぎり人気をけん引する店も。早速その店は大行列が出来ていた。そこはおむすび権米衛という日本のブランド店。連日大行列の店には様々なおむすびが並んでいた。多い日には2500個を販売する。社長はイワイの岩井健次。驚きの戦略に迫る。
オープニング映像。
コメダは2025年におむすび専門店をオープンした。ここ5年でおにぎり専門店の数は2倍に増えた。そんな業界をリードするのはおむすび権兵衛。国内に51位店舗あるという。その魅力は選りすぐりの具材から様々な種類のおにぎりがあるが、コンビニ1.5倍の大きさがある。横幅は幅広だが一つ130円からとお値打ち価格。また手むすびの習得に3カ月以上かけている。お値打ちなのに手作りの味わいが口の中に広がる。権兵衛が客を魅了する最大の特徴はご飯の美味しさ。その秘密を探る。岩井は店舗ごとに米農家が決まっていて他の米を混ぜないようにしているという。現在国内外56店舗の21の生産者グループの米を使用している。アトレ大井町店の米を使用しているのは会津磐梯産の麓の福島県の猪苗代湖にあるつちや農園。兄の土屋睦彦さんが白米のひとめぼれを担当。弟の土屋直史さんは玄米のカミアカリを担当している。カミアカリは希少な品種で、胚芽が通常の品種より3倍も大きい。独自の食感を楽しんでもらいたいという。権兵衛は美味しいお米にこだわる農家を選び出し、JAや卸を通さずに直接買い取っている。
岩井は危機感として日本人は江戸時代よりも米をあまり消費していないと答え、米をおむすびで生かしたいと答えた。その大きさも美味しさも米の消費をいかすための戦略。しそちりめんは他にない美味しさだという。スタジオには権兵衛のおむすびが登場。しそちりめんは岩井の母がよく作ってくれたものだという。
岩井はおにぎりの具材にもこだわっているという。権兵衛のおむすびや惣菜は、保存料を使用しないことにこだわっている。また権兵衛のオリジナルの鹿児島県産のちらん茶も農薬を使用せずに鹿児島県・知覧町の契約農家の有機茶葉100%を使用している。岩井はおにぎりが大きい理由については米をたくさん食べてほしいという理念があると答えた。また米の消費拡大を権兵衛チェーンは目指していると答えた。さらに店舗ごとに米農家を決めているという話には、適知的作と言って、そのエリアでとれる一番美味しいものを供給してくれと、農家との共同体の関係を目指しているという。権兵衛から毎月契約農家に送られるのは独自に米の味わいを評価する食味テスト。毎月全ての契約農家の米を評価し、順位付けをしている。これで農家のやる気に火をつけている。
食味ランキングをする理由に岩井は美味しいお米は保管状況や精米などいろいろな状況があるが、農家が作った時だけでなく出荷してお客の口に入るまでは責任を持ってもらうために毎月食味テストを行っていると答えた。またおしいいものを作ってもらうと次の新規店舗の供給権を優先的に握れるという。
- キーワード
- おむすび権米衛
徹底した農家目線は、商品開発にも。この日試食が行われたのは今月から発売するたこむすび。たこの足のように稲がしっかり田んぼに根付くようにと、農家がタコを食べる風習にちなんだ。おむすびで米の消費量を増やすのが権兵衛の使命。岩井は軍人だった厳しい父のもとで生まれ育った。国に貢献できる仕事をと、大学卒業後には住友商事でエネルギー部門を担当した。サウジアラビアに出張していた時に衝撃をうけることに、商談中、食料自給率の話題になると、日本の食料自給率の低さを話題にあげられ、それなのにお米を作る量を制限していることを問われた。岩井は返す言葉がなかったという。商社を退職した岩井は米の消費量を増やして日本の農業を守っていくことに。1991年に会社を設立。外食の勉強をと、始めたのがサンドイッチチェーン「サブウェイ」のフランチャイズ。大成功を収め、4店舗まで拡大した。これを機に米を使った店舗に挑戦する。最初にサブウェイに併設する形で作ったのが、権兵衛という名前のおむすび店だった。他にも米を使う弁当やカレー店も相次いで展開した。しかし店を潰し、倒産の危機に。再起をかけて始めたのは売り上げのよかったおむすび権兵衛のチェーン展開。岩井は徹底的に味にこだわる決意をした。
岩井は父が軍人だったために、お前の使命はなにか?と問うて来たという。選択をする時は必ず困難な方を選べと教えられてきたと答えた。岩井はサブウェイの展開後、大成功したがその後大失敗し2億円の負債を抱えたことついて、月々で返していける額なので、父が困難に飛び込めと言ったのはこういう意味なんだと分かったという。フランチャイズなのにサブウェイの隣におにぎり専門店をオープンしたことについて、岩井は最初はサブウェイの常務店に怒られたが、日本法人の社長に思いを伝えると許可がおりたという。しかしその店がサブウェイ店舗の売り上げを抜いてしまったと答えた。しかしその後、アメリカ本社から禁止令が出てしまったと答えた。そこから専業会社に移行していったという。
おむすび権兵衛に集まっていたのは、権兵衛の新入社員。おにぎりのむすび方の研修が行われていた。権兵衛の新入社員が最初に学ぶことは、美味しいおむすびの結び方。そのこだわりは新人だけでなく、入社5年目の鳥屋は全店舗の選抜メンバー70人以上が参加するおむすび名人コンテストに向け頑張りたいという。他にも権兵衛にはおむすびを結ぶスタッフに専属トレーナーが健康管理をするが、多い日には1500個を結ぶスタッフもいるために、それを維持してもらうため。さらに従業員たちは系夜雨農家で田植えや稲刈りなど、米作りを学ぶ研修も。
岩井はおむすび権米衛では売り上げ目標はないという。また本社を大きくしないのはそこにお金をかけても何も生まれないと答えた。
秋田県にある農業法人の米道ふたつい。20年前から、権兵衛と契約してきた代表の桜田さん。今現場の変化には若い人材が入社してきている。26歳の佐藤さんは地元から。北林さんは東京のIT企業から転職してきた。ポイントは収入で、そんな給料が払えている理由には桜田さんの米作りの拡大。桜田さんが手掛ける場所は20ヘクタールが40ヘクタールにまで拡大した。最近購入したのは最新鋭の巨大乾機。権兵衛が米を固定価格で買い取り、先行投資が可能に。また独自の販路も開拓できるようにもなった。こうしたことで桜田さんの息子も後継者に。
岩井は契約農家が他とも仕事ができると話していたことについて、自分たちが農協になってはいけないと考えており、農家はどこでも勝負ができること、自立を目指してもいいと答えた。そして国内の農業従業者は平均年齢が67.7歳。5年で32万人が減少している。岩井はこの現状に、農家は収入が低く、安定しない、未来へのビジョンが不透明なのが要因だと答え、しかし権兵衛が固定価格で保証することで農家への投資ができるという。すると次にヒーローが出てくると答え、それに追従する若者が増えていくはずと語った。
今米の価格が乱高下している。1月過去最高の5キロ辺り4400円を突破した価格は3768円に急落。米の奪い合いから一転し、米余りとなった。しかし権兵衛の契約農家の桜田さんは、権兵衛は要望に応えてくれたというが、権兵衛は、生産者が美味しい米を作り続けられる価格で買い取っているという。農家は米農家に美味しいお米を作ってほしいとお願いしたが、農家は一俵で2万4000円を貰えれば次の代にまで行けると話していたという。権兵衛ではその一俵の買取価格を去年3万5000円に引き上げた。岩井は令和の米騒動により、おにぎりの価格を上げざるを得なかったと答えた。さらに農産物の価格はこの先もどんどんあがっていくので、それを絶対に下げることはないと断言した。
フランスのパリで2店舗を展開するおむすび権米衛。ウケている理由は米の美味しさが評判。パリの店では日本から玄米を冷蔵状態でパリの店まで運んでいる。届いた玄米を店内で精米。この手間が日本と変わらぬ美味しさを生み出す。岩井はいろいろなエリアから出店の依頼があり、ロンドンやデュッセルドルフなどと答えた。また海外での経験からおむすびは世界で勝負できると答え、今後継者で苦しんでいる農家も子どもたちに継いでいけると答えた。
金原は総括に、おにぎりの国でしょ?パリで乗ったタクシーの中で、下手な英語で話しかけてきたドライバーは私が日本人だと知ると嬉しそうにそう言った。漫画で見たことがあるのだという。彼はまるで、魔法の食べ物にちて話しているような顔をしていた。面白おかしく生きるなと、父に言われて育ったというけれど、合気道で日本一になり、サブウェイでおむすびを売り、プロボクサーになり、おむすび屋で成功した岩井さんは、おもしろおかしく、無敵な人生を生きているように私の目には映った。今この瞬間にも、岩井さんのお米への愛情によって、あのドライバーのもとに結びたてのおむすびが届いているのかもしれない。どんなドラマを、一体誰が想像できただろう。とした。
カンブリア宮殿の番組宣伝。
