- 出演者
- 金原ひとみ ヒャダイン 山根太郎
今回はヒャダインと金原が住宅設備メーカーを特集するとした。
東京・杉並区のアズ建設。夫婦がリノベーション前提の中古物件を購入しようと訪れた。首都圏の新築は初の1億円を超えた。この工務店は3年前に比べ売上は1.5倍に。築52年のマンションに住む金安さんは中古物件をリノベーションし、素敵な内装に仕上げた。天然石のタイルを選び、これらは全て同じメーカーのもの。住宅設備の売上ランキングを見てみるとLIXILやTOTOといった大企業が上位をしめていて、ミラタップは20位以内にも入っていない。(リフォーム産業新聞調べ)。それなのにミラタップを選んだのか?インスタグラムを覗いてみると、ショート動画に浴室の下半分だけがセットになっている。バスタブを動かせるために隅々まで掃除できる。さらに深さのある洗面ボウルも。これらはネット通販で購入できるのが最大の売り。
オープニング映像。
ミラタップの山根太郎は住宅設備について解説。ペット需要も増えてきていて、ペット専用のフローリングも。ネットでキッチンや風呂を購入した人はどうやって設置する?には買ってきたものは消費者が購入、工務店に工事費を払って取り付けてもらう方法と、工務店が決まっていてキッチンを決めて代理購入してもらうパターンがあるという。
- キーワード
- ミラタップ
ミラタップの商品でおしゃれな家造りをする人が増えている。
- キーワード
- ミラタップミラタップ 大阪ショールーム
家を新築予定だという夫婦が見に来ていた。お目当てはテレビを壁に直接つけられるテレビ ボード。1ミリ単位でサイズオーダーが可能でどんな場所にもぴったり。信楽焼の洗面ボードは一つ一つ職人がろくろをまわして作っている。中でも一番気に入ったのは、大きな鏡と洗面台の組み合わせでシンプルなデザイン。デザインが人気となり、ミラタップは売上を急激に伸ばしている。
その本社は大阪市北区にオフィスビルに。一般住宅向けのオフィスを並べた自社製品を並べたオフィスは独特の雰囲気。おしゃれなバスタブはワークスペースに。従業員は292人で住宅設備メーカーとしては小さな会社。デザイナーはスケッチから手書きをしている。こうして生まれた商品には特徴があり、小さな手洗い器の奥行きは12センチで無駄を削ぎ落とした。ガラス扉のフレームは細くても20ミリ程度だが、限界の16ミリまで細くした。このムダのないデザインこそミラタップのデザインの特徴。これが評価され、世界最大の家具見本市で2018年にアワードを受賞。
商品づくりを支えているのは全国の中小メーカー。長野県にある、創業95年の工場では主に大手のハウスメーカーからの注文をうけて、キッチンを製造してる。17年目からはミラタップのキッチンの製造を行うようになったが、今では売上の4割がミラタップ製品だという。ミラタップの要望を叶えるのは簡単ではなかったという。製造するキッチンのパーツの角度を合わせられるようになるまで熟練の職人でも三か月を要した。ステンレスキッチンは縁を45度に加工することで一般的なキッチンよりもスッキリとしてみえる。
大阪・堺市のガラス加工の老舗で作っていたのは洗面所のミラーボックス。よく見ると全面鏡で枠がついていない。通常は金属やプラスチックの枠がついているが、職人の技でこれをなくした。今や年間2万台を売りあげるミラタップで人気ナンバー1の商品。この工場は長年大手ガラスメーカーの下請けとして請け負っていたがミラタップの商品を作るようになって急成長。こうした国内の中小メーカー200社とともに商品づくりを行っている。
商品は全て国内工場で作っているという山根。設備に関してはほとんど日本国内で、建材はイタリアからの輸入製が多いという。 その理由は中小企業の星になりたいという思いがあるという。自分はスイミーのようなものと答えた。世界中で読まれている絵本のスイミーは小さな魚たちが集まり、大きな魚のふりをして身を守るストーリー。山根は裏でものづくりを支えている中小企業が魚の形を作っていると答えた。またこういう技術があるが、なにか作れないか?という中小企業からの売り込みがあるという。その中で新幹線と同じ技術で作った金属製の洗面ボウルが生まれたという。
ものづくりの街の東大阪市に山根の姿が。創業87年の針金メーカーにやってきたが、経営相談に乗り始めた。大橋さんは2年前に家業を継いだ若手社長で、山根はこうした若い経営者にアドバイスをする活動をしている。山根も父の跡を継いだ2代目だった。山根の父の幸治は1979年にマンションの一室でミラタップの前身の三輪を創業した。タイルや絨毯の輸入販売で成長したが2000年に取引先が倒産し、大量のタイルの在庫を抱えることに。そこで始めたのは業界初のタイルのネット通販。これがヒットして業績を拡大させた。2008年には会社をサンワカンパニーにかえた。2008年に長男の太郎は伊藤忠商事に入社した。家業を継ぐつもりはなかったという。しかし入社から4年に末期癌で闘病していた父から電話が。会社を継いでほしいという連絡が来てその3日後に他界した。その願いをうけて2014年にサンワカンパニーに入社し30歳で社長に。しかしその時会社は大変な状況で、典型的なワンマンの中小企業で、社長の指示に従うことが当たり前の状況。権限委譲も進んでおらず、組織の体をなしていなかったという。そこで社員を前に、日本を代表する会社にしたいが、もしこの考えに乗る気がないのなら船を降りてほしいというと、4割がやめてしまったという。
山根は社員を前に、この会社を日本を代表する会社にしたいが、もしこの考えに乗る気がないのなら船を降りてほしいというと、4割がやめてしまったという。
- キーワード
- ミラタップ
山根はかつてプロのテニスプレーヤーを目指していたが挫折を経験をした。大学生の頃に小学5年生だった錦織選手を相手にし、ギリギリ勝てたが、その才能に打ちひしがれたという。大学卒業後は伊藤忠商事に入社たが、山根はそもそも父親から継げとも言われていなかったと答え、父と比べられるのがいやで建築業界から離れたという。末期がんの父から家業を継いでほしいと言われたが、今まで一度も言われたことがなかったと答えた。伊藤忠商事にも建築部門もあったのにと思ったが、父はそれでは親をセーフティーネットにしていると思い声をかけるつもりはなかったと言われたと答え、自分の選んだ道でキャリアを築いているからこそ頼みたいという話だったと答えた。社長に就任し、日本を代表する会社にしたいと従業員に宣告したものの、4割の従業員がやめてしまったという山根。こんなにも多いとは思っていなかったという。しかし人数が少なくなったことにより、棚卸しをして今やらなければいけないことに特化したと答えた。
山根は戦略として、デザイン性のアピールをすることに。社員たちに会社の強みを聞くとデザインを答えたが、デザインを自分で褒めるのは自分がイケメンだと言っているようなもので、客観的な指標に基づいてデザイン性をお客にアピールしてこうと考えた。そこで山根は海外のデザイン賞に次々と応募。ミラノサローネ受賞に繋がった。2つ目はInstagramの活用。写真映えしない商品は拡散されないをわかり、全てデザインに振ってお客に拡散してもらおうと考えた。他社に先駆けてインスタに投稿した。当初は山根自ら夜な夜な投稿していたが、今では、社員たちがライブ配信で消費者に魅力を伝えている。地道な取り組みでフォロワー数を22万人にまで増やした。デザインにこだわる理由に山根はSNSで自慢したくなるものではないとバズらない。機能は写真だけではなかなか伝わらないと答え、美しさで写真映えを作り、人が人に伝えてもらうモデルにしたという。またミラノサローネアワードを受賞した会社という枕詞が着いたが、インターネット時代は枕詞をつけて一番じゃないと売れないと答えた。
またサンワカンパニーからミラタップに社名を変更したが、その理由に山根は前の社名は長く、視認性が明らかに悪かったと答えたが、ミラタップは自分たちの未来をタップして自分たちで作っていくという思いを込めたと答えた。また検索するとあまり検索に出ないのがいいと答えた。
東京・杉並区の中古マンションのリノベーションを手がける工務店。スタッフ2人が客に提案にするプランを相談していた。ミラタップを採用する理由はデザインだけでなく、安価だという。価格をおさえられる秘密は個人の客が購入できるネット通販。長年ミラタップの商品を採用している建築デザイナーの近藤さんは業界の仕組みに一般的な住宅設備メーカーは工場から個人客に届くまで代理店や販売店、工務店を経由する。同じ商品でも仕入れる業者によって価格が変わるのが当たり前だったが、ミラタップは自社のオンラインショップか業者にも個人客にも同じ値段で販売。流通過程を簡略化させることで低価格を実現。山根は日本の建材業界は閉鎖的なのか?工務店がこのメーカーを使えば割引率が高くなるという流通網があり、メーカーが自分で売ろうとすると特約店はの御社のものじゃなくていいとなり、売上は下がってしまうと答えた。価格のブラックボックスがまかり通ってきた理由には家は大きな買い物でリピーターがもらい、買った人が前回の失敗を活かす場面はあまりないと答えた。また定価のない業界ではあると答えた。さらにこうした業界ルールをぶち壊したために嫌がらせもあったと答えた。
ミラタップの社員に山根に聞きたいことを聞いた。全社員に秘密にしている内緒話を教えてほしいという質問に山根はスポーツマンというイメージでやっているが、実はポケモンが好きでカードを集めているという。
山根は創業者の父の思い出には、本田宗一郎が好きで、自叙伝などを持っていたという。その中で印象的なのが、マネをするな、何を食べてもいいが、自分の糞をしろという言葉だった。いろいろなものを吸収して咀嚼して自分のものをパフォーマンスとして出せという意味だったと答え、それを父から言われていたと答えた。
- キーワード
- 本田宗一郎
金原は今日の総括に、小学校の長い朝礼に始まり、制服や髪型を規制する校則、年功序列にサービス残業、と人生を通して「そういうものだから」と半ば強制的に押し付けられるものは枚挙に遑がない。しかしブラックボックス化してしまった建材販売のシステムはそこに利益が絡んでいる分、より堅固に違いない。そこに一筋のヒビを入れたミラタップの手法と入れ知恵は、業界を問わず、根拠が曖昧な習慣に抑圧され続けた人々に希望を与えるだろう。ここまでの道のりには相当な苦労があっただろうが、どんな嫌がらせを受けても、大量のピザを送りつけられても、しなやかにピザを食べてしまう山根さんなら、風通しのいい色の糞をしながら、これからも常識を覆し続けてくれるに違いない。「そういうものだから」への「なんでそうなの」が、笑われず真っ当に議論される未来を、一市民として願っているとした。
- キーワード
- ミラタップ
