- 出演者
- 長谷川博己
オープニング映像。
7月10日に東京・麻布台にファミリーマートの初の旗艦店のFAMIMA PARK AZABUDAIが誕生した。客が我先にと買っていく商品はオープンによって開発されたオリジナル雑貨の数々。コンビニではない試着室もあり衣料品は300種類。番組は、オープンまでを独占取材した。店に入っていく社長の小谷建夫社長と世界的クリエイターのNIGOさん。NIGOさんは公式キャラクターのデザインを始めこの店のコンセプトをファミマと練り上げた。さらに、地上からは見えない場所からでもコラボ。ファミリーマートはこの旗艦店を核にして全国の店舗の改革を狙っている。コンビニエンスストアの総店舗数は5万6000店あまちで頭打ち。業界2位のファミリーマートは3位のローソンに猛追されている。ファミマの勝負をかけた一手が次世代店舗。プロジェクトのメインを託された女性は改革の陣頭指揮をとる島田奈々さん。もう一人は入社3年目にして旗艦店の店長になった柴崎深優さん。
局面を変える“一手”という映像が流れた。
コンビニ業界のゲームチェンジャーを目指すファミリーマート。去年11月にその成功を占う、新店舗の話し合いが進められていた。プロジェクトの陣頭指揮を取るのはファミリーマートの執行役員で、ライフスタイル本部長の島田奈々さん。今回、建物全体のデザインを託したのは片山正道さん。ユニクロやNIKEなどの有名ブランドの旗艦店を手掛けてきたクリエイターで、世界的なファッションデザイナーの落合宏理さん。コンビニで初となる、アパレルブランドのデザインを手掛けたパイオニア。この日議題は、片山さんがデザイした衣料品コーナーについて、旗艦店の限定商品として落合さんが生み出した服がある。それはデニムの上下。これまでにコンビニエンスウェアにはなかった高価格帯の商品。付加価値の高い洋服がコンビニで売れるのか実験的な試み。コンビニ改革に並々ならの情熱を傾ける島田さん。短大医を卒業後にファミリーマートに入社。29歳のときに商品本部に配属。その後スイーツなどで次々と大ヒット商品を生み出した。手腕が買われ、女性発の商品部長の本部長に就任。その時の苦労をもとに作ったのは、去年発売されたのはブラウェア。これまでの常識にとらわれない商品開発は重要だという。
11月下旬に東京・渋谷にある片山さんのデザイン事務所。ファミリーマートが社運をかける次世代店舗の模型が出来上がった。コンビニとは思えない外観で、大胆にデザインされた新しいファミリーマート。店内には、片山さんがこだわった新たな売り場のアイディアが詰まっている。コーヒーメーカーや消費棚を壁に埋め込み、レジはその奥へ。キオスクのようなついで買いを狙う。さらに片山さんは、店の外側にも販売窓口をつくり、FAMIMA STANDを作った。今年3月のファミリーマートの本社では、旗艦店のオープンにあわせて全国の店舗で発売する新しいグッズのためのメーカーの打ち合わせが佳境を迎えていた。この日はティッシュボックスのサンプルチェックで、NIGOさんが手掛けたデザインを全面に出したデザイン。新たに立ち上げるファミマ雑貨はドリンクボトル、クッションなど33アイテムをラインナップ。中でも島田さんがこだわったのは、旗艦店の地図を施したビニール傘。値段設定は高めだが、付加価値で新たなニーズを掘り起こし、客単価のアップも狙いたい考え。
4月初旬、新店舗に配属される社員が本社に集められ、ミーティングが行われた。新店舗ではあるバイトは雇わずに若手社員で運営していることが決まっている。店長を務めるのは、入社3年目の柴崎深優さん。若くしてファミリーマートの繁盛店を運営してきた実績を買われ、抜擢された。一年後輩が新店舗で働く主力スタッフで、彼らを度束ねてサービスを提供していくか、柴崎さんの手腕が問われる。4月中旬に次世代店舗の工事が始まった。柴崎さんが上司とともに足を運んだが、神谷町駅からすぐそばにはラグジュアリーホテルに高級マンション、オフィスも多い街で、この店舗は伸び悩むファミリーマートの逆襲を狼煙を上げる場所に。
一方オープンまで四ヶ月をきったある日、島田さんが旗艦店の誕生にあわせて前代未聞の菓子を生み出そうとしていた。ファミマ味という新しいお菓子を作りたいというが、その味を模索していた。食べている最中にあわせて3つの味の変化が楽しめるスナック。すでに商品の完成予定日は過ぎていたが、3つの味の変化をどう調整するのか、何度も試行錯誤を重ねてきた。すでに締め切りを超えてしまっている中で、さらなる調整を求められた加藤さん。
現在ファミマ今が試作しているファミマ味は3つの味に変化するスナック菓子。さらにお米スナックは新潟の本社を置く岩塚製菓。この会社が開発を任されたお米スナックはすでに味が決まっていた。新商品のラインが動き出している。その味付けには30回以上の試作を経て合格をもらった。初めての挑戦となった3つの味に変化するスナックは難しかったというが、スパイスの粒の大きさや量を変えることで舌が味を感じ取るスピードを調整。時間の経過とともに、3つの味が現われるように設計されている。次世代店舗にあわせて開発されたこの商品は全国でも発売される予定。
3月24日のファミリーマートの本社。期限が過ぎてもまだ味の決まっていないポテトチップスについて、菓子メーカーとの緊急リモート会議が行われた。6つのパターンの味が用意されていたが、タイムリミットは大幅に過ぎており、味を決める最後のチャンスだったが味が決まった。
イオン系列のまいばすけっとや新興勢力のトライアルGOなど、小型スーパーの出店ラッシュに安売り競争が激化している。コンビニの敵はコンビニだけではない時代。さらに大手三つ巴の戦いでは全国平均日販 あたり、一日の平均の売上でファミリーマートは、ローソンに抜かれるという結果に。島田さんはこの結果に悲しい限りと答えた。6月10日、島田さんは起死回生の起爆剤にしたい新店舗についてオープニングスタッフを行う若手社員全員を集めた。次世代のコンビニエンスストアを体現する新店舗。未来のファミリーマート経営人材となる若手が登用されている。コンビニの常識をかえるサービスを目指したいという新米店長の柴崎さん。島田さんに若手社員の起用理由を聞いた。島田さんは若い感性で同じ若い人を呼び寄せて激推してほしいという。
柴崎さんはもちろん、新店舗で働く社員たちは新しく発売される雑貨の知識など、覚えなければいけないことが山程。さらに衣料品お勉強会も行われ、新店舗では売り場事に専属の店員を置いてコンシェルジュのように提供していく。また新店舗の売上アップのカギを握る商品の会議が行われていたが、コンビニでは異例のSサイズで580円するコーヒーが。舌で納得しおすすめポイントを探る。勉強会を重ねていく若手社員。6月30日のオープン10日前、店舗の工事も急ピッチで仕上げに入っていた。店内ではいよいよ商品入れがスタート。陳列の仕方も工夫する。準備の最中にも島田さんがチェック。
ファミリーマートが社運をかけた初めての旗艦店。7月3日のオープン一週間前。すでに多くの商品が運び込まれ、店内の準備もできあがっていた。衣料品コーナーは、パッケージに入ったおよそ300アイテムが所狭しと並ぶ。売り場担当の社員も加わってカラフルに陳列していく。デザイナーの落合さんが売り場チェックへ。店の外から見てもパッケージがきれいにディスプレイされている。しかし島田さんには気になるところを指摘していった。ファミマファ未来を掛けた挑戦。細部にまでこだわり続ける島田さんは若手と一緒に大勝負にでる。
7月7日に衣料品を担当する社員同士で接客の模擬訓練が行われた。この店ならではのディスプレイやタブレットを使ってファミリーマートの商品だけで全身のトータルコーディネートをしていく。そして迎えたオープン初日には店内では10時の開店に向けてギリギリまで準備を進めていた。朝礼に参加した島田さんは少し安堵の表情をしていた。
ファミリーマートの旗艦店オープン初日には、新商品が飛ぶように売れ、一日の売上はファミリマート史上最高に。店長の柴崎さんは、通常のコンビニでは体験できないクオリティの高いものしていきたいと答えた。3つの味に変化するファミマ味のスナックも完成し、今週に全国の店舗で一斉に販売された。頭打ちのコンビニ業界。生き残りの討手をした島田さんは、トライアンドエラーを繰り返し、やっていきたいとした。
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