- 出演者
- 望月麻美 池間昌人 谷島かほる
オープニング映像。
アメリカ・トランプ大統領がアジア歴訪を開始した。最初の訪問地・マレーシアではASEAN(東南アジア諸国連合)との首脳会議に出席し、その後、中国・習近平国家主席が予定されている。トランプ大統領はカンボジアとタイの武力衝突をめぐる和平合意の調印式に臨んだ。今回の合意は3か月前に締結された停戦協定に基づくもので、拘束されていたカンボジア人18人が釈放される。その後、カンボジア、マレーシアと貿易協定を締結し、タイとは関税率19%とする枠組み合意に署名した。その後、ブラジル・ルラ大統領との会談に臨んだ。トランプ氏の盟友・ボルソナロ前大統領の刑事訴追を理由に米国が50%の高い関税をかけたことで両国の間で緊張がくすぶっているが、トランプ氏は関税率を引き下げられる可能性を示唆した。中国・習近平国家主席との会談についても楽観的な見方を示した。
トランプ大統領はタイとカンボジアの国境地帯で起きた武力衝突をめぐる和平合意の調印式に出席し、関税をカードに停戦を働きかけ“みずからの関与で停戦が実現した”として、自身をピースメーカーとして演出するとともにこの地域への影響力をアピールした。経済面でも矢継ぎ早に合意をまとめ、マレーシアとカンボジアとの間では相互貿易協定を締結。タイとベトナムとの間でも相互貿易協定の枠組みで合意し、今後交渉を続けることになった。マレーシアとタイとの間では鉱物資源での協力についての覚書にも署名。レアアースなど重要鉱物のサプライチェーン強化のため、精錬や加工などの分野で協力を進める。東南アジアでは中国が経済的な影響力を拡大させ、海洋進出で覇権主義的な動きも強めている。トランプ大統領は東南アジアに対し、中国製品のう回路となるのを阻止するため、一時40%を超える関税を突きつけ交渉で引き下げてきた。トランプ大統領は1期目の2017年にASEAN首脳会議に出席して以降3年連続で欠席したため、アジアを軽視しているとの見方が広がっていたが、中国を念頭に“アメリカは重要なパートナー”としてASEANを重視する姿勢を明確に打ち出した。中国は今年4月に習主席がベトナム、マレーシア、カンボジアを訪問し、李強首相も5月にインドネシアとマレーシアを訪問するなど東南アジアの国々との関係を強化してきた。このあとトランプ大統領が日本へ向かうのに対し、李強首相は中国とASEANの会合などに臨む予定。
マレーシアで行われたアメリカと中国の高官による貿易協議が終了し、中国側の交渉トップは暫定的な共通認識が出来たと述べた。アメリカ側は協議について建設的だったと説明し、ベッセント財務長官は来週、首脳同士が協議するための非常に良い枠組みができたと述べた。ブルームバーグはトランプ大統領がアジア歴訪中に重要鉱物の取引に調印し、中国に圧力をかける意向だと伝えた。トランプ大統領は習主席との協議の議題として中国によるロシア産の原油の購入と大豆、「フェンタニル」を挙げた。トランプ大統領は包括的合意の調印に進む可能性は高いと述べた。
トランプ大統領と共にマレーシアを訪問中のベッセント財務長官に話を聞いた。トランプ大統領は習近平国家主席と今週会談する予定で、「非常に効果的な枠組みができた」と発言したことについてベッセント財務長官は「中国・何立峰副首相と会談したのは5回目。今週木曜日に韓国で会う2人の首脳のための枠組みに合意できた。トランプ大統領は中国がレアアースの世界的な輸出規制を行えば100%の関税を課すと脅したが、それが私に最大限の交渉力を与えてくれた。関税は回避されるだろう。アメリカの農家のための相当な量の農産物の購入についても合意した。薬物『フェンタニル』の問題に関して中国が協力を開始することについても合意した」などとコメントした。
今月9日、中国はレアアースの軍事利用などを目的とした輸出を禁止するほか、精錬・加工などの技術も輸出を制限すると発表。これを受けてトランプ大統領は対抗措置として、来月1日から中国からの輸入品に対し現在の関税に上乗せし100%の追加関税を課すと表明。アメリカ・ベッセント財務長官は輸出規制強化が1年間延期されるとの見通しを受け、中国からの輸入品に対する100%の追加関税についても回避されると明らかにした。ベッセント長官の発言を受け、米中の緊張が緩和に向かうことへの期待が高まっている。今週木曜日に開かれる予定の米中首脳会談を前に、トランプ大統領はこのあと日本を訪れ、あすは日米首脳会談が予定されている。サウスチャイナ・モーニングポストはトランプ大統領の訪日は高市首相の最初の重要な外交スキルのテストと伝えている。高市首相が防衛費と関連経費を2027年にGDP比2%とする目標を前倒しして措置するとしたことに関連し、仮にトランプ大統領がGDP比5%を求めた場合は問題が生じると伝えている。専門家の話として、高市首相は安倍元首相に何度も言及し、その愛情を弟子の自分にひきつけようとするとの見方を伝えている。ロイター通信は高市首相について“日本初の女性首相となりトランプ大統領と会談まで数日しか準備の時間がなかった”、トランプ大統領との首脳会談については“米中首脳会談が行われる前に地域の安全保障分野での目標を打ち込む機会になるだろう”と報じている。
きょうの特集は海外の放送局の選りすぐりのリポートを見る。テーマは「◯◯から身を守れ」。
この広告会社には体を動かすための備品があった。経営者のクリストフ・マジエールさんは去年のパリオリンピックをきっかけに従業員が体を動かしたくなる備品を5万ユーロかけて揃えた。従業員の女性は体を動かすためプール教室に通うようになったという。フランス人は1日平均7時間座っているとされている。国の保健当局は大人には30分に一度5分間歩くことなどを勧めている。ある女性はスマートウォッチを活用していた。医師のダミアン・マスクレさんは「頻繁に動くことで循環機能が向上する」などと述べた。(フランスF2)
座りすぎについて、オーストラリアの研究機関によると1日座る時間が8時間以上の人は4時間未満の人と比べ死亡リスクが15%、11時間以上座っている人は40%とリスクが高まっている。日本人で平日8時間以上座っている人の割合(厚生労働省)は男性が38%、女性が33%だった。
去年、スペイン・バレンシア州を中心に激しい雨が降り記録的な洪水が発生した。この大雨から今週で1年となる。スペインでは災害時の避難生活に備えるためサバイバル教室が注目されている。イグナシオ・オルテガさんは火の起こし方、飲料に適さない水から安全な飲水を作る方法などを教えている。(スペインTVE)
サバイバル教室のインストラクターであるイグナシオ・オルテガさんはスペイン軍の特殊部隊で訓練を受けた洞窟探検家。サバイバル教室の参加料は日本円で約3600円~3万6000円。最近は家族で参加する人も増えているという。
超加工食品とは人工甘味料や合成保存料など食品添加物が多く含まれている食品などを指す。特定の超加工食品が学校の給食で使用することが禁じられる。カリフォルニア州・ニューサム知事が今月8日、法案に署名した。大手食品メーカーの代表団は法案に反対を表明した。コストが上昇する懸念があるとした。アメリカの子どもはカロリーの3分の2を超加工食品からとっていて、肥満や糖尿病などにつながっているという。ケネディ厚生長官は超加工食品は毒とし、その定義を連邦政府が年末までに定めるとしている。それをもとにトランプ政権が全国的な政策を進めることになる。(アメリカABC)
アメリカABCによると、超加工食品に含まれる特定の化学物質の使用を禁止したり成分表示を求めたりする議員法案が全米各地で100以上提案されている。トランプ政権は「アメリカを再び健康に!」というスローガンを掲げている。
アメリカのトランプ政権は南米からの麻薬密輸を防ぐために最新鋭で世界最大の空母「ジェラルド・フォード」を中心とする空母打撃群を中南米地域に展開させると発表した。アメリカメディアはトランプ政権が対立するベネズエラ・マドゥロ政権への圧力を強めるものだと伝えている。空母派遣理由は武力の誇示であることは間違いない。空母には多数の兵器が搭載されている。間違いなく武力の誇示。トランプ大統領は陸への攻撃もちらつかせている。(アメリカABC)
アフリカのスーダンで、準軍事組織RSFが軍の本部を制圧したと発表した。軍と準軍事組織はおととしから武力衝突を続けてきた。国の分断が進むことや人道状況のさらなる悪化が懸念されている。市内ではRSFにより民間人複数が殺傷される事態が起きているという。(カタールアルジャジーラ)
カリブ海で発達したハリケーン「メリッサ」。ドミニカ共和国とハイチはメリッサの被害を受け、ハイチでは少なくとも4人が死亡した。現在メリッサは暴風雨からカテゴリー4のハリケーンに姿を変えた。上陸の恐れがあるジャマイカでは住民が建物を木の板で覆ったり食料を買い込むなど備えを進めている。(フランスF2)
AIの急速な普及を受けて大量のデータを処理するデータセンターの建設が世界で相次いでいる。施設内では高性能のサーバーが常に稼働し冷却のため大量の水が使われることがある。アメリカの一部地域ではデーターセンターで大量の水が使われることで周辺の井戸が枯れるなど住民の生活に大きな影響が出ているという。住民は無力さを痛感している。専門家によると人工知能にただ一つ質問するだけで500ミリの水を消費する。世界のデータセンターの半数はアメリカにある。そのうち3分の1以上が水不足に苦しむ地域に集中している。アリゾナでは広大な土地が比較的安い価格で手に入るとあり、新たなデータセンターが次々建設されているが抵抗勢力にもぶつかっている。複数のデータセンターに取材を申し込んだが撮影に応じてくれたところはなかった。(フランスF2)
オレゴン州の動物園でアジアゾウにかぼちゃがプレゼントされた。今年で27回目のイベント。今年2月に生まれたメスのゾウは小さなかぼちゃをもらったが割れずにボールのようにして遊んでいた。
「鶴瓶の家族に乾杯」の番組宣伝。
「フロンティアで会いましょう!」の番組宣伝。
