アメリカ・トランプ大統領がアジア歴訪を開始した。最初の訪問地・マレーシアではASEAN(東南アジア諸国連合)との首脳会議に出席し、その後、中国・習近平国家主席が予定されている。トランプ大統領はカンボジアとタイの武力衝突をめぐる和平合意の調印式に臨んだ。今回の合意は3か月前に締結された停戦協定に基づくもので、拘束されていたカンボジア人18人が釈放される。その後、カンボジア、マレーシアと貿易協定を締結し、タイとは関税率19%とする枠組み合意に署名した。その後、ブラジル・ルラ大統領との会談に臨んだ。トランプ氏の盟友・ボルソナロ前大統領の刑事訴追を理由に米国が50%の高い関税をかけたことで両国の間で緊張がくすぶっているが、トランプ氏は関税率を引き下げられる可能性を示唆した。中国・習近平国家主席との会談についても楽観的な見方を示した。
