2024年4月20日放送 4:50 - 5:20 テレビ朝日

テレメンタリー2024
「きょうも0人 〜芸備線 無人駅の守りびと〜」

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

今回は…

芸備線は広島県と岡山県をつなぐ全長159.1kmのローカル線。広島県庄原市のJR小奴可駅は無人駅だが、窓口ではJRから委託を受けた林嘉啓さんが切符を販売し、夫婦で駅を見守っている。存廃に揺れるローカル線を取材した。

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(テレメンタリー2024)
きょうも0人 〜芸備線 無人駅の守りびと〜

1987年の国鉄分割民営化により、芸備線では駅の無人化が進み、反対運動が起きた。2007年に車両の老朽化などを理由に急行列車を廃止。2022年にJR西日本は芸備線の赤字データを公開した。最も採算が取れない駅が林さんが切符を販売する小奴可駅だった。駅舎には黒電話など昭和の名残が残る。林さんは駅の隣のスーパーも経営している。妻・千鶴さんは「何かしようとするとJRさんがやかましい」と本音を漏らした。JR西日本は輸送密度が2000人未満の区間を維持するのは難しいとしているが、小奴可を含む区間は100人以下。備後西城駅もその区間にある。利用者はほとんどが学生。切符を販売する岡崎優子さんは「いつ廃線になってもおかしくない」と語った。地元の観光協会で働く岡崎さんは芸備線の魅力を鉄道ファンに伝える活動にも力を入れている。2023年3月に列車が落石に衝突する事故が起き、芸備線は運休となった。林さんはJRから依頼を受け、代行バスで乗客たちを輸送していた。廃線の危機を聞きつけた鉄道ファンたちが駆けつけ、小奴可駅の駅舎を撮影していた。運行が再開したのは事故から4ヶ月後だった。始発電車が到着しても小奴可駅で下車する人はいなかった。昼になると夏休みを利用して東京から大学生が訪れた。秘境駅を巡っっているという。9月には庄原市でシンポジウムが開かれた。国も加わり、存続かバスへ転換か、3年をめどに決める協議会が始まった。今回ナレーションを担当した六角精児さんも参加した。

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備後落合駅備後西城駅小奴可駅庄原市(広島)東城駅芸備線西日本旅客鉄道

2023年8月下旬、林さんは岡山県の新見駅にいた。バスの代行輸送に対する感謝状がJRから贈られた。10月になると芸備線の存廃議論が始まった。林さんは調理師の専門学校に通い、料理店に勤めたこともあるという。年末になると、この地域に伝わる「塩ブリ」を作った。林さんが経営する駅前のスーパーは「塩ブリ」を求める客で賑わっていた。年末の繁忙期は娘の夫・智之さんが手伝ってくれる。芸備線が到着する時間になると駅へ向かった。実家に帰省した石原匡亮さん(67)が下車した。家では母・富美子さん(89)が待っていた。林さんの子ども・孫も訪ねて来た。2024年3月26日、芸備線の存廃を協議する再構築協議会が始まった。林さん夫妻は田舎の風景を残したいと語った。

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ブリ小奴可駅広島市(広島)新見駅芸備線西日本旅客鉄道
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