2025年2月7日放送 21:00 - 22:00 NHK総合

ニュースウオッチ9
▽日米首脳会談まもなく▽再び強い寒気▽高校無償化

出演者
広内仁 斉田季実治 早坂隆信 佐藤真莉子 星麻琴 吉岡真央 
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オープニング

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(ニュース)
気象情報

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トランプ大統領 会談前に USスチールCEOと面会

今後の日米関係はどうなるのか。石破総理大臣とトランプ大統領がまもなく初の直接会談に臨む。会談を前にトランプ大統領はUSスチールのCEOと面会したとも報じられている。USスチールが今月、SNSに投稿した動画では日本製鉄による買収計画のメリットをアピールした。USスチール・ブリットCEOが6日、ホワイトハウスでトランプ大統領と面会したと欧米メディアが報じた。日本製鉄による買収計画について説明し実現に向けて協力を求めた可能性もある。

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日米首脳会談を控える中でのアメリカ・トランプ大統領の動き。これまで選挙戦などで日本に言及することはほとんどなかったが、今回の会談について、トランプ大統領は「日本には大きな経緯を抱いている。日本が好きだし、楽しみにしている」と述べた。トランプ大統領がホワイトハウスで会談するのはイスラエル・ネタニヤフ首相に続いて2人目。保守系シンクタンク「ハドソン研究所」のワインスタイン日本部長は「日本にとって前向きな兆し」としたうえで「台湾や中国、北朝鮮の有事の際、最前線になる日本は安全保障上、非常に重要」と述べた。一方、同盟国であっても利害が一致しなければ対立もいとわない姿勢のトランプ大統領は「日本にも厳しい要求を迫る可能性がある」と指摘。ワインスタイン日本部長は「石破首相に厳しい要求をつきつけてくるだろう。日本の利益と米国のために何ができるか、創造的に考える必要がある。最初の関税対象国に日本が入っていないのは興味深いが会談後の動きを見る必要がある」と述べた。

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まもなく日米首脳会談

アメリカ側は今回の会談どう位置づけは「イスラエルとの会談の際にはやらなかったワーキングランチを設定したほか、石破総理大臣の宿泊先に大事な客人向けのブレアハウスを用意。いずれも日本を大切に考えていることの表れ。ただアメリカ・トランプ大統領が相手国を評価する際に重視するのはアメリカに一体どのような利益をもたらすのかということ。その意味で日本は同盟国だから大事だといった発想は持ち合わせていないと見るべき」だという。日本にはどんなディールを求めてくるかについて「日本に対しても例外なく、圧力をかけて結果を引き出そうとするはず。貿易赤字の解消と国内の雇用創出のために一段の投資とLNGなどアメリカ産エネルギーの購入を迫ると見られる。会談前日にUSスチールの幹部と会ったのも日本とのディールに利用できると考えた可能性がある。日本に防衛費のさらなる増額を迫ることも考えられる。首脳どうしの個人的な信頼関係が築けていない現段階ではなおさらのこと、日本側はあらゆるボールに備えざるをえない」と解説した。

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トランプ大統領との関係 石破首相どう築く?

アメリカ・トランプ大統領とどう関係を構築していくのか。日米の首脳は趣向を凝らしながら個人的な信頼関係を築いてきた。ゴルフを通じて親交を深めたのはトランプ大統領と強い信頼関係を築いたとされる安倍元首相。そのコミュニケーションを支えたのが安倍元首相の通訳を務めた外務省・高尾直氏。高尾氏は今回の首脳会談でも石破首相の通訳を担当。政府関係者は「2人の個人的な関係の構築に貢献するだろう」と期待を寄せている。その関係構築について石破首相は「トランプ大統領は意外と人の意見をよくきく。ひょっとしたらケミストリー合うかもしれない」と語った。今回の首脳会談で石破首相は安全保障分野では日米同盟がインド太平洋地域の平和と安定の礎だという認識のもと同盟の抑止力と対処力のさらなる強化で一致したい考え。経済分野ではアメリカに対する日本の巨額な投資が雇用の創出にも貢献していることを説明し、両国の国益に沿う協力関係の構築を目指す方針。

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まもなく日米首脳会談

石破総理はアメリカ・トランプ大統領とケミストリーが合うかもしれないと話していたが、どういう準備をして会談に備えたかについて「準備に入ったのは去年の12月。ある政府関係者は“政策に加え、トランプ大統領の性格や関心事なども分析してきた”と明かしている。石破首相自身も“外務省が用意した資料だけではなく大統領に関する文献を読みあさっている”と周辺に語っている。成果が国益に直結するともいえる今回の会談。石破首相は外交の大きなポイントと位置づけ可能なかぎりの対策を講じて臨むことにしている」という。関税や中東などトランプ流の発言に世界が振り回されているが、日本はどう対応するのか。「日本政府内にはトランプ大統領から新たな要求が出てこないか警戒する声が根強くある。当初は予定されていなかった共同記者会見がアメリカ側の意向でセットされたことにも何か思惑があるんじゃないかと、いぶかしむ政権幹部もいるほど。石破首相は防衛費増額などの取り組みを説明すると同時に日米の協力がアメリカの国益にもつながると強調する方針で実利重視のトランプ大統領の政治手法を意識しながら議論を進めたい考え」と解説した。

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THE争点
高校の授業料無償化

いま高校入試のシーズンに入っている。高校の授業料無償化を巡って国会で議論がヤマ場を迎えている。経済的な状況にかかわらず進学先を選べることが重要だなどとして日本維新の会が求めている。現在の制度は年収910万円未満の世帯の子を対象に年間11万8800円、年収590万円未満の世帯で私立高校に通う場合には年間39万6000円を上限として学校の設置者に支給。一昨日、示された与党案では今年4月から年間11万8800円の部分は公立私立を問わず所得制限を撤廃。さらに私立高校を対象とする加算39万6000円は来年4月から所得制限を撤廃する方向で議論する。これに対し維新の会は私立高校も公立と同様に今年4月から所得制限を撤廃し加算の上限も引き上げるよう求めている。一方で必要な財源はおよそ6000億円と見込まれている。高校の授業料無償化をどう考えればいいのか。国の制度に上乗せして、独自の支援策を行っている大阪府の現場を取材。

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公明党日本維新の会自由民主党
高校の授業料無償化 独自の支援策行う大阪 現場では

大阪では先行して高校の授業料無償化が始まっている。2010年度から国の制度に上乗せして独自の支援を拡充させてきた大阪府。今年度から段階的に所得制限を撤廃。私立高校については世帯の年収にかかわらず年間63万円を上限に支給するとしている。授業料無償化で出願割合が増えたのは私立の高校。大阪・大東市の四條畷学園高校。今年度、この学校を第1志望にする生徒の割合が増加。人気の背景にあるのが充実した設備やカリキュラム。全教室にWi−Fiを設置。今年、リニューアルされた図書館はくつろいで本を読むことができるエリアを設けている。社会と接点を持つ取り組みでは生徒自身が学校の魅力をSNSで発信。企業とも連携した活動も生徒の人気につながっている。四條畷学園高校・白石秀継校長は「私立の学校は高校の独自性を持っている。自分に合った学校を選べるのは画期的」と語った。

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四條畷学園高等学校大東(大阪)

授業料の無償化で私立への出願割合が増加する一方、減少しているのが公立高校。6年連続で定員割れになっているのが大阪・大東市の野崎高校。昨年度は240人の募集に対して半数程度にとどまっている。野崎高校・田中眞校長は「私学はきれいな校舎だったり、パンフレット1つをとってもお金がすごくかかているのだろう。ポスターもすごい立派。公立高校はそこまでの予算がない」と語った。この学校が力を入れているのが居場所作り。過去に不登校だった生徒も少なくないということで週1回、専門家や卒業生が悩みを聞く取り組みを行っている。スクールソーシャルワーカーらも大阪府から重点的に配置。公立高校の役割について田中校長は「定員割れはいいことではないが“野崎高校だったら面倒を見てくれる”とかそういう学校がやはり必要。セーフティーネットの役割を担っているのかな」と語った。

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高校の授業料無償化

私立と公立で状況も違うようだが無償化は財源も含めどう考えればいいのか。教育行政学などが専門の日本大学・末冨芳教授は「公立高校も生徒のニーズを捉えた教育に一層力を入れる必要がある」としたうえで「大阪や東京など都市部で無償化が先行していて地域格差が生じている現状は問題。公立私立を問わず全国一律で無償化すべき」と話していた。一方、政府の経済財政諮問会議民間議員のBNPパリバ証券・中空麻奈さんは「年収910万円以上の世帯が授業料を払えないとは思えない。所得制限の撤廃にどこまで効果があるか検証が必要。財源を投じるのであれば公立高校のレベルアップに費やすべき」と話していた。予算案の修正をにらみ来週にもヤマ場を迎える無償化の議論。何が本当に子どもたちのためになるのか未来を見据えた議論が求められている。

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(気象情報)
気象情報

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(ニュース)
能動的サイバー防御 導入法案

サイバー空間の安全保障環境が厳しさを増す中、政府は攻撃を仕掛けようとする相手に先手を打って対抗措置を取る能動的サイバー防御を導入するための法案を閣議決定した。重大な被害を防ぐため警察や自衛隊は新たに設置する独立機関「サイバー通信情報監理委員会」の承認を得たうえで、攻撃元のサーバーなどにアクセスし無害化する措置を講じることができるなどとしている。

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自衛隊
ホンダと日産 経営統合 協議打ち切りへ

経営統合の協議を進めてきたホンダと日産自動車はホンダが打診した日産の株式を100%取得して完全子会社化する案を日産が受け入れず、来週取締役会を開き経営統合の協議の打ち切りを決定する方針。一方で両社は去年8月から続けてきたソフトウエアの研究開発やEV分野での協業については継続することを検討するが、日本を代表する自動車大手どうしの経営統合は実現しない見通し。

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日産自動車本田技研工業
SPORTS
2次リーグ最終戦 強豪同士の対戦は

来年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の代表選考を兼ねたカーリングの日本選手権。2次リーグが終わり、決勝トーナメントの対戦カードが決まった。女子2次リーグ、フォルティウス対北海道銀行。同点で迎えた最終第10エンド、小野寺佳歩選手の投じたストーンが相手のストーン2つを弾き出し優位な形を作る。さらに吉村紗也香選手がこの形をキープ。北海道銀行は田畑百葉選手が投じたストーンは一歩及ばず、フォルティウスが競り勝ち、2次リーグ1位で決勝進出を決めた。フォルティウス・吉村紗也香選手は「自身をもって粘り強く戦っていきたい」とコメント。

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フォルティウスミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック北海道銀行女子カーリング部吉村紗也香小野寺佳歩日本カーリング選手権大会 横浜2025横浜(神奈川)田畑百葉
ロコ・ソラーレ 3位で あすの準決勝へ

日本選手権女子2次リーグ:ロコ・ソラーレ対フィロシーク青森。ロコ・ソラーレは大量得点で圧倒し勝利。2次リーグ3位で3大会連続のオリンピック出場に望みをつないでいる。

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フィロシーク青森ロコ・ソラーレ日本カーリング選手権大会 横浜2025
カーリング日本選手権 準決勝

カーリング日本選手権、男子はSC軽井沢クラブが決勝へ、女子はフォルティウスと北海道銀行に関して、優勝すればオリンピック出場とした。NHKでは明日の準決勝をBSで中継。

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スポーツコミュニティー軽井沢クラブ日本カーリング選手権大会 横浜2025
西川史礁 初の実戦形式で

プロ野球12球団はキャンプインからきょうで1週間。若手から新戦力まで、充実のキャンプを過ごしているよう。ロッテのドラフト1位・西川史礁選手は、このキャンプ初めての実戦形式の打撃練習。初球から思い切りの良いスイングを見せると5球目にはライト前に運ぶなどし、持ち味の思い切りのよいバッティングをアピール。西川選手は「アマチュアと全然違う。2本ヒットが出ていい感じだと思う」とコメント。

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辰己涼介 “二刀流”へ挑戦

沖縄・金武の楽天キャンプ。楽天は外野手・辰己涼介選手がブルペンに。二刀流挑戦の宣言どおりで、楽天・三木谷浩史オーナーや石井一久GMも見守る。5球目には152キロを計測するなど、計7球の剛速球にファンが沸いた。しかし残念ながら不合格。石井GMは「野手一本でやってもらう」と。思い出のブルペンとなった。辰己選手は「いい思い出になった」とコメント。

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三木谷浩史東北楽天ゴールデンイーグルス石井一久辰己涼介金武(沖縄)
マルティネス 初のブルペンは

巨人、宮崎キャンプ。新戦力・マルティネス投手は、昨シーズンのセーブ王。状態がいいことから、新天地で初のブルペン入り。スプリットにストレートなど、見守った巨人・阿部慎之助監督は「すごい球を投げていた」と絶賛。抑えとして期待される28歳が、順調な調整ぶりを示した。マルティネス投手は「頑張る」とコメント。

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