- 出演者
- 大竹まこと 阿川佐和子 ビートたけし 眞鍋かをり 東国原英夫 安部敏樹 中垣内祐一 中森剛志
オープニング映像が流れた。
令和のコメ騒動について、コメ農家の中垣内は、2023年産は売り切れた、今年も早いペースで売れていて、品種によってはすでに売り切れているなどと話した。東国原は、農水大臣が7月まで毎月備蓄米を放出すると発表した、値段は今よりは下がっていくが、以前の5kg2000円という水準には戻らないなどと話した。中垣内は、コメ不足となった去年夏前の時点で、備蓄米を放出していれば影響は長引かなかった、新米を先食いしていたから今年も不足することは明確だったなどと話した。大竹は、中国は備蓄米を人口の1年半分ためようとしている、日本は人口の1ヶ月半分しかない、もっと多く備蓄米をつくっておかなければならないなどと話した。中垣内は、コメの買取価格は去年と比べ3割強上がっている、農家の手取りはアップしていると言えるが、今の販売価格は農家以外の事情も絡んでいて、我々の想像以上に高くなっているなどと話した。安部は、販売価格が2倍なら、買取価格も2倍になっていてもおかしくない、一定の仲介業者でより利益が乗っている、JAなど大手の業者は国が把握しているが、新興の中間業者などの動向はわからないから、価格高騰の理由もわかっていないなどと話した。中垣内は、投機目的のブローカーと呼ばれるような人も多い、最近では農家が直接販売する方法も増えているなどと話した。安部は、今後は減反ではなく、増産が必要だなどと話した。
3月30日には農家が抗議デモを行う様子が見られた。時給は10円との情報も聞かれ、農家からはコメ不足に政府が関心を持っていない、周りの農家が減っているなどの声が聞かれた。その中で中森農産・中森剛志さんは埼玉県を拠点に2017年に起業して年商3億円を目指すと話している。農業は儲からないとの考えが多く存在するものの、農地を大規模化することで収入を増やすために機材へ投資を進めていると話した。設立1年目は30haほどだったが、地域の農家との関係を強化しながら放棄された農地を借り受けて東京ドーム約70個分・330haもの農地を手掛けるまでとなった。小規模農家からの連絡を受けて山陰での生産も行われるなどしている。中森農産では約1500万円の無人トラクターも導入していき、生産性を倍以上に向上させることに成功するとともに、衛星画像とGPSを活用して効率を確認する様子も見られた。人件費を最適化することが大事と中森さんは話している。農薬をまくのもドローンなどスマート農業の推進も行われている。そして、2年3作方式を取り入れていて、コメ・大麦・大豆を交互につくり設備を常に稼働させ続けることで1年中農地の稼働を可能としている。中森農産の平均年齢は29歳だといい、未経験者の採用も行われている。ホテル勤務時代に輸入食品の多さを憂いたホテルマンなど経歴も多様だが、週休2日・8時間労働で年収は350~600万円となるという。環境保全型農業なども取り入れる中森さんだが、生産性と生産量を落としてきた日本は取り返しがつかないことになると懸念するとともに、2050年には水田での生産量の10%を担いたいと話している。
農林水産省は今年度からの5年間で農業の構造転換を集中的に推し進める方針で、減反政策を見直して生産を増大する方針としている。2030年までにコメの輸出量を去年の約8倍に拡大させ、傾斜地など不利な地域への支援も進めていく。
中森さんの生産方法について、中垣内さんは小規模農家には羨ましい状況ではないかと話した。東国原さんは平野部は中森さんの方式が広がらないといけないが、日本では平野部は少ないのが現状と話した。阿川さんは山間部での生産が課題であり、スマート農業化は難しいのでは二かと話した。中森さんは棚田は効率化にふさわしくないのが現状だが、中間山地の対応は課題になるのではないかと話した。日本の農作が稼げない背景にはアメリカなどでは1枚の農地が100haとなるのに対し、日本の農地は1枚で0.1ha程度であり、これは課題だと指摘している。中垣内さんは小規模農家は移動距離・時間・燃費の負担がかかるのが現状と話した。農家の規模を大規模にすることは最適化ではないかと話し、現状は飲食店の座席が1つしかないような状況だとしている。農林水産省はコメの輸出量を2024年の約4万6000tから2030年には約35万tまで拡大する事を目指しているが、つづいてはこの方針について深堀りしていく。
コメの輸出量について、農林水産省は現在の4.6万トンから2030年までに約35万トンに拡大する方針。これについて、中森農産の中森氏はいい目標だが、国内の生産が追いついていないと指摘。中垣内氏は減反のかわりに輸出枚をつくって補助金をもらっている農家もあると指摘。安部氏は安全保障上も今のコメの生産量ではなく、輸出できるくらいにしておいて、何かあったら輸出を止めて国に残すようにできるくらいじゃないとヤバいなどと指摘。減反政策事態がおかしいなどの意見も大竹まことから出ていた。
消費者らに大きな影響を与えている令和の米騒動。飲食店の現状を取材。埼玉県蕨市の中華料理 大味は創業35年の町中華の店。店の人気の秘訣はデカ盛り。一番人気はエビチャーハン。エビの揚げ物が10個、コメは約2合半の量で1150円。
コメ価格が高騰している今、デカ盛りの店の現状は厳しいという。備蓄米が放出され、仕入れ値が500円上がったという。コメが高いため。チャーハンが出ても儲けは少ないという。備蓄米放出後もコメ価格は高騰し店の利益を圧迫し続けているという。店でのコメの消費量は1か月で350kg以上だという。コメについて、大口で仕入れることで問屋の配送コストが減り、仕入れ値を抑えているという。料理の値上げについて、チャーハンは値上げしていないとのこと。コメの価格は高くとも客のニーズを考えると大盛りはやめたくないとのこと。店主は備蓄米についてもうちょっと放出しても良かったのではないかなどと話した。
映像を受けてのスタジオトーク。コメの価格上昇について、生産者はコメの最適な価格を模索しないといけないとコメント。
- キーワード
- 備蓄米
コメ農家である中垣内氏はコメの適正価格について、もう少しほしいとコメント。コメの価格が上がってきたことについて、今皆さんに議論していただけるいい機会になってきているなどとも指摘。東国原氏は日本のコメが今まで安すぎたのではなどと指摘。ビートたけしは「番組でコメは安すぎるというキャンペーンやろうかな」などとコメント。
ビートたけしは「お米と日本人は結びつけて考えたほうがいい」などと話した。外国に行って旨いコメのおにぎりを食べるとホッとするなどと話した。日本人にはコメの文化があり、日本の風土と混ざり合い、日本人を支えてきたなどと思った方がいいなどとコメント。
- キーワード
- コメ