- 出演者
- 矢内雄一郎 片渕茜 平出真有 中原みなみ 木野内栄治 深谷幸司
経団連は産業とエネルギーの長期戦略で政策提言をまとめた。政府が2024年度に見直すエネルギー基本計画で50年までを見据えた電源構成の明示を求めた。企業が国内投資を判断するために、電力の需給や価格に関する長期見通しが必要だと強調。膨大な計算が必要な生成AIの普及で電力消費量の増大が続くとの予測にも触れた。島国の日本は他国からの電力調達が困難で、安価な電力を安定的に供給できるかが国際競争力の維持、強化への課題。(日経電子版)
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- 日本経済団体連合会日本経済新聞 電子版
木野さんは、経団連の提言について、根底にあるのは早くしてくれということと思うといい、技術はあるなどと北海道の例をあげて計画を早くしてくれということだとトーク。深谷さんは原油価格上昇について、エネルギー価格の上昇は日本の収支に悪化する要因となるため心配といい、エネルギー政策についても化石燃料の輸入のボリュームをどうするか。これを抑えていかないと収支悪化要因にもなってくると、転換していかないと収支が厳しくなると思う等と考えを話した。
沸騰率ランキングの上昇率トップは非鉄金属。先週の下落銘柄ランキング10位のセブン&アイ・ホールディングスについて、専門家は先行き不透明感から株価は軟調な動きとなったとしている。2位の寿スピリッツは2024年1月-3月期の売り上げ状況の内容が嫌気された。先週の上昇銘柄7位はキユーピー。原材料価格の上昇が一服していることに加え、ソースなど高付価値商品の販売好調が利益を押し上げている。1位のフジクラは米グーグルが日米間をつなぐ海底ケーブルに10億ドルを投資すると発表したことが材料視された。今週の日本株相場について、小川氏は底堅い展開を想定しているとした。
きょうのゲストは格付投資情報センターの岡さん。テーマは「投信レーティングを活用した商品選び」。投信レーティングとは投信信託の運用実績に関する評価格付け、評価会社が定めた独自の基準でファンドのリターンやリスクを計測。同じカテゴリーにある投資信託との比較で評価。R&Idehaアクティブ運用投信の成績を5段階で評価している。約100のカテゴリーに分類し、同じタイプの投信で相対評価を行う。運用成績はシャープレシオという指標を使う。これはリターンをリスクで割ったもので、リスクに見合ったリターンを上げてるかという運用効率を表す。R&Iが毎年4月に発表するR&Iファンド大賞も5,000本超の中から主要カテゴリーでシャープレシオが高い投信を表彰している。例えば「モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン」は10年のレーティングを見れば最上位の5となってるので、相対評価で長期の運用実績が優れていることがひと目で分かる。多くの投信が長期でリターンを上げることを目指しているので、3年以上のレーティングを参考にすれば良いとのこと。岡さんはレーティングの高い投資信託として、「One国内株オープン」、「東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン」、「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」を紹介した。岡さんは「レーティング評価の注意点は投信の過去の実績に基づく評価となるので、将来の運用成績の保証するものではない」などと話した。来週は三菱アセット・ブレインズの齋藤恒彦氏が「エマージング株式ファンド投資のポイント」を解説してもらう。
ラピダスの小池社長がアメリカ・サンフランシスコで発表したのがラピダス初の海外の営業拠点だ。巨大IT企業が集まるシリコンバレーで新会社「ラピダス・デザイン・ソリューションズ」を設立。新社長にはアメリカのIBMなど半導体大手での経験があるアンリ・リシャール氏が就任した。ラピダスは現在IBMと共同で回路の線の幅が2ナノメートル相当の超高性能な次世代半導体の開発を進めている。これまでの開発は順調と言われていて、来年の今頃には世界初の2ナノ半導体の試作を北海道の工場で開始する予定だ。この工場で2027年に次世代半導体の量産をはじめるときにすぐに多くの顧客に供給できるようアメリカでの営業活動を先行させようというのだ。今回のアメリカでの開所式では提携しているIBMの幹部も参加した。そこには日本から経産省の幹部も訪れていた。実は2日前テレビ東京のカメラは全く別の場所で彼らの姿をキャッチしていた。現地時間10日にワシントンで開かれた日米首脳会談。対中国を念頭に半導体開発の連携強化などで合意した。その裏側で経産省の半導体政策のチームはアメリカ側のカウンターパートである商務省を訪ね今後の半導体政策を協議していた。「半導体タスクフォース」と名付けられた今回の協議。開発状況の確認のほかこの先ラピダスをどんなビジネスモデルで軌道に乗せていくのか支援のあり方などが話し合われた。バイデン政権は今月、台湾のTSMCが進めるアメリカでの工場建設に約1兆円の支援を決定。スマホ向けなど汎用性の高い半導体の供給をTSMCに期待している。一方で日本のラピダスにはTSMCが手掛けられない産業用用途別のカスタムチップの供給を期待している。
「モーサテプレミアム」では今月26日の夜にセミナーを開催する。アメリカの株式相場は高値圏で推移しているが今年の後半も堅調な株価は継続するのか。3人の専門家が大胆に予測する。
木野内さんの経済視点は「為替は選挙前膠着、選挙後円安」で「チャートで見ると選挙の前には為替は膠着していて選挙のあとに円安が加速する傾向がここ数年ある。円安はインフレを助長し選挙にさわる可能性があるので当局からは厳しいけん制規制が選挙の前にあるのではと思うが、逆に補選が終わったら円安が加速するかもしれない。一方で補選が終わっても厳しい円安けん制が続く可能性もある。その場合は解散総選挙が近いことを示唆しているかもしれない。」などと述べた。深谷さんの経済視点は「円の信認 対内価値・対外価値」で「通貨として最も機器的なのは自国通貨に対する自国民の信認がなくまること。現在は円の価値への信認が崩れている気がする。欧米のほうが国内の人たちは厳しい。」などと述べた。