2023年9月11日放送 20:00 - 21:54 テレビ東京

世界!ニッポン行きたい人応援団
月曜プレミア8 ▼“絞り染め”愛すフランス女性

出演者
眞鍋かをり 大塚芳忠 織田信成 高橋茂雄(サバンナ) 久間田琳加 
(世界!ニッポン行きたい人応援団)
絞り染めを愛してやまないフランス女性

今回ニッポンに招待したのはフランスからやってきたコルネリアさん。入国審査の時に滞在先を書かなきゃいけなかったが場所を知らなかったため職員に「世界!ニッポン行きたい人応援団」のボードを撮った写真をみせると「ああこれね」と通してくれたと明かした。そんなコルネリアさんが愛してやまないのは「絞り染め」。出会ったのは2023年6月でフランス・ベグルで一軒家で夫と息子の3人暮らしで暮らしている。絞り染めは世界でも「SHIBORI」と呼ばれ知られる。絞り染めで作られる模様は規則的であるが決して1つ1つは均一ではないがその自然な表現に強く惹きつけられる話す。絞り染めは奈良時代に作られたとされる生地が法隆寺で見つかっており平安時代には高価で貴族の間で愛されていた。絞り染めの魅力について模様が多彩であると話す。絞り染めには軍隊絞りなど生み出される模様の数は約100種類以上に登る。コルネリア

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コルネリアさんが絞り染めを始めたのは2020年で若い頃は服の裁縫などの仕事をしていたが結婚を気に翻訳家に転職。その後イギリス人作家が書いた絞り染めの本と出会い、教室に通ったりし1週間に30時間以上を絞り染め作りに費やしている。そんなコルネリアさんは1週間に1つ欠かすことなく作り続けた絞り日記は長さ17.5mの作品となった。コルネリアさんの作品は友人のアトリエやイベントなどにも出展しう好評。コルネリアさんの絞り染めの作り方を見せてもらう。生地に模様の元となる下絵を描いて、庭で育てた藍の葉から染料を作っておりそれに生地を漬け込み半日置いて、糸を解いていく。コルネリアさんは参考のために京都絞り工芸館からネットで購入吹田「京鹿の子紋」の手ぬぐいを見せてくれた。鹿の斑点に似ていることから「鹿の子」と名付けられており1ミリ角の布を指でつまみ絹糸で9回巻き上げ1円玉の面積に約100個分の粒ができ、一着の着物に15万粒、完成までに約2年かかる。近年では「アナと雪の女王2」が歌曲賞にノミネートされた際には松たか子さんが鹿の子を全体に施した「総鹿子」を着て話題になった。

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何もしらないコルネリアさんにニッポン行きをサプライズ報告した。そして7月にコルネリアさんが初来日。まず行きたい場所について京都絞り工芸館を挙げた。SNSでフォローをしていて館長が面白い方でぜひ会いたいと話した。

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(世界!ニッポン行きたい人応援団)
絞り染めを愛してやまないフランス女性

絞り染めを愛してやまないコルネリアさんに密着。向かったのは京都絞り工芸館で出迎えてくれたのは館長の吉岡健治さん達。館長の吉岡さんは職人でありながら世界に魅力を発信するため京都絞り工芸館をオープン。また、京鹿の子職人グループ「京都絞栄会」の会長でもある。そして吉岡さん達が作った作品を見せてくれた。

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中京区(京都)京都絞り工芸館京都絞栄会絞り染め

絞り染めを愛してやまないコルネリアさんに密着。京都絞り工芸館で吉岡さん達が作った作品を見せてくれた。葛飾北斎の「富獄三十六景 神奈川沖浪裏」は3年かけて作られた作品。絞り染めは昔から分業で制作。また括りには模様ごとに職人がおり30人くらいが作っていて、分業制によって専門性を高めてきた。そして京都絞栄会で1年の月日をかけ制作した着物を紹介。8m長く続く世界で1枚の着物でコルネリアさんが試着させてもらった。そして吉岡さんは職人さんたちのところへ連れていきシルクのきれを作品にしていくと説明した。来日前にコルネリアさんの作品を見てもらい吉岡さん達はここでもう一回同じことをやっても意味がなく日本に来てじゃないとできない絞りを直接教えたいと話した。

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まず訪れたのは50種類の模様を描き分ける絵師松本忠雄さん。松本さんは最初の工程で絵を描いているがコルネリアさんのように最後までできるというのはすごいと話す。見せてくれたのは京都の名所100選を下絵で色などを決めプロデュースをするという。

絞り染めを愛してやまないコルネリアさんに密着。下絵は絵に描いた原寸大の下絵を型紙の上に写す。使う道具は松本さん自作しており道具を使い分けている。

絞り染めを愛してやまないコルネリアさんに密着。下絵は絵に描いた原寸大の下絵を型紙の上に写す。絞りの種類は異なるため、次の工程の職人に説明のために掘り分けおり、絵師は50種類以上ある模様を伝える。着物を作る際は15万以上の粒を正確に彫る。下絵から型彫りまで丸4日かかる。するとここで松本さんはメガネを変えた。松本さんは老眼鏡に変えるのを忘れていたと話す。メガネを替えたことでスピードアップ。そして、コルネリアさんは型掘りの仕上げに挑戦した。そして型をほった型紙が完成し青花紙を使う。青花は水で消えるため青花を汁がついた生地の上に水を垂らすと消える。下絵の切り込みに沿って満遍なく塗る。日本古来からの色は約3000色あり、コルネリアさんが気になった小豆色を選んだ。

水だけで消える青花紙の秘密を探るためやってきたのは滋賀・草津市で青花を栽培する中村さんの元へ向かった。青花はツユクサの一種で江戸時代に京鹿の子紋や友禅染が盛んになるとともに下描きの絵の具として草津で生産し最盛期には専業農家が約500軒存在した。化学染料の登場などで生産量は激減し現在生産するのは3軒のみとなっている。コルネリアさんは青花摘みを体験。青花は花びら以外のものが入ってしまうと色味が代わり水が溶けなくなってしまう。さらに毎日早朝に花が咲き、昼頃にしぼむため早い時間にだけしか作業できない。根気がいる作業のため昔の人は地獄花と呼んでいたという。収穫した青花の花弁を器に入れ揉むように絞り、さらに袋に花びらを入れて絞ることで液が絞られ、刷毛で和紙でむらなく塗り込み一晩かけて乾燥。これを繰り返し1週間から10日くらいやり紙の重さが400gになるまでやる。そして見学と体験を終えお礼を言うと中村さんから青花紙をプレゼントしてくれた。

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草津市(滋賀)青花

続いて括りの作業。下絵に糸入れを行う。傘巻き絞りを施すのは括り職人の村上友司さん。村上さんは生地を筒状に縛り上げ染め、開いた傘を上から見たような模様になる傘巻き絞り専門の括り職人。村上さんの作品の中には1年の月日をかけ約1000個の傘巻き絞りを施した着物があり約500万円の値がつく高級品となっている。コルネリアさんはフランスでも傘巻き絞りに挑戦していたが輪郭が滲んでしまっていた。村上さんは腕が必要であることときちっと仕上げるには「絞り台」と呼ばれる道具が必要と説明しお手本を披露。全体に均等に意図が掛かるようくくることで固く絞り、この時偏りがあれば染料が染み込んでしまう。コルネリアさんもチャレンジし1時間かけてきれいな傘巻き絞りができるようになった。

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その夜京都絞栄会行きつけの和食居酒屋で職人さんたちがコルネリアさんの歓迎会を実施され胡麻豆腐などを堪能した。飲みの席では絞り染めを好きになったきっかけなどについて説明した。そしてアラン・ドロンやジャン=ポール・ベルモンドは好きかなどの話をした。

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続いて帽子絞りを教わるコルネリアさん。教えてくれるのは括り職人歴47年の小島基裕さん。コルネリアさんは来日前帽子絞りを教わりたいと話していた。帽子絞りは染料が少しでも入ると形が崩れてしまう。染めたくない部分を根寄せをし口の大きさにあわせた芯の中に栓を詰める。コルネリアさんは割り箸と新聞紙を使った栓を使っていたが割り箸と新聞紙の間から染料が入ってしまう可能性があると話した。帽子絞りは栓づくりが重要となっている。小島さんは栓づくりを披露した。使う糸は水につけことで摩擦が無くなり強くなると話し、麻糸は20種類以上を使い分ける。大きな帽子絞りは全身の力を使って括っている。コルネリアさんは帽子絞りに挑戦した。

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その夜鹿の子絞りの浴衣を着て祇園祭に参加。祇園祭の山鉾は疫病の神である疫神を集め依代として組み建てられる。コルネリアさんは信昌さんから鉾の向きを変えたりする方法などを説明をウケたりした。

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祇園祭

続いての工程は染め。教えてくれるのは染め師の若林賢治さん。染め師を始めてから50年以上だという。コルネリアさんが選んだ小豆色をつくっていく。

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絞り染めを愛してやまないコルネリアさんに密着。最後の工程染色について染師の若林賢治さんに習う。染料は50種類あり色んなパターンで混ぜて3000種類の色になるという。染色を始めたら常に湯を沸かし続けるためとても暑くてすごく辛い作業で弟子などはいないという。コルネリアさんはカメラに向かって弟子の募集をした。小豆色には赤、紫、緑、黒の染料を使用。感覚と目分量で組み合わせておりわずか10分足らずで完了。強度を見極め浸水時間を変えており乾かして色を確認。仕上げには脱水をして、一晩置いて乾いてから解くようにと伝えられた。そして吉岡さんが糸解きを行った。

絞り染めを愛してやまないコルネリアさんに密着。下絵から染色まで2日かけて作った絞り染めが完成した手ぬぐいを開き、職人さんとの作品と比べほぼ同じだったが輪郭部分が滲んでいて力が足りないと指摘された。

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絞り染め

絞り染めを愛してやまないコルネリアさんに密着。別れの時、職人の皆さんや工芸館のスタッフの方が集まってくれた。コルネリアさんは感謝の手紙を読みげ、手作り絞り染めと地元のワインをプレゼント。そして吉岡さんたちからはこの前作った絞り染めとフランスでも作れる用の生地をプレゼント。

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夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく

夜が明けたら、いちばんに君に会いにいくの告知。

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夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく
絞り染めを愛してやまないフランス女性

絞り染めを愛してやまないコルネリアさんに密着。別れの時、最後にコルネリアに祇園祭の見学の際に着た鹿の子紋絞りの着物をプレゼントしてもらった。

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